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「カムカム」安達祐実が衝撃的な“大根役者”ぶりを披露!オファーの理由を制作陣が語る

時代劇女優・美咲すみれ役の安達祐実
時代劇女優・美咲すみれ役の安達祐実 - (C) NHK

 連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土、NHK総合・午前8時~ほか、土曜は1週間の振り返り)に、時代劇女優・美咲すみれ役で出演している女優の安達祐実。第16週の77回では、すみれの衝撃的な“大根役者”ぶりが監督をはじめとするスタッフが頭を悩ませるというシーンが印象を残した。安達がすみれ役に起用された理由や、演出意図を制作統括の堀之内礼二郎、演出を務めた橋爪紳一朗が語った。

着物姿で大人の色気!安達祐実【写真】

 連続テレビ小説の第105作「カムカムエヴリバディ」は、昭和から令和にわたる時代をラジオ英語講座と共に歩んだ祖母・母・娘、3世代の親子の100年を描いた物語。安達が演じる美咲すみれは、時代劇スターのモモケンこと桃山剣之介(尾上菊之助)主演の人気時代劇「棗黍之丞」シリーズで、茶屋の娘“おゆみちゃん”として人気を博した女優。ひなた(川栄李奈)にとっては憧れの存在だったが、条映太秦映画村で出会ったすみれは、ひなたが抱いていたイメージとは大きく異なり、やや不機嫌でワガママ女優だ。

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 しかも、映画村のショーを企画している職員・榊原誠(平埜生成)から、懇願されて出演した撮影では、周囲が目を覆いたくなるような“大根演技”で現場を混乱させることに。安達の起用理由について、堀之内は「構想段階から不機嫌な女優にひなたが困らされるというエピソードはありました。誰にお願いしようか考えたとき、イメージとまったく違う人がいいと思ったんです。安達さんは芸歴何十年という演技派女優のキャリアを持ちつつも、人柄のよさが語り口にも滲み出ているような素敵な方。そのギャップが新鮮かなと思い、ダメもとでオファーしたんです」という。すると、安達自身も面白がって快諾してくれたとのこと。

 劇中では、誰が見ても「下手だな」と思わせるような演技を披露するすみれ。堀之内は「台本には、棒読みでみんなが唖然とする、と書かれていただけなのですが、本当にお上手でした。しかも、劇中劇が終わったあとは、とてもナチュラルな芝居になるので、よりその対比が素晴らしかったです」と絶賛する。

 演出を務めた橋爪も「安達さんは百戦錬磨の方。演技が下手なお芝居というのはとても難しかったと思います。本番までに3回ほど段取り確認がありましたが、最初はそこまで棒読みのお芝居ではなかったんです。かと言ってやり過ぎてもダメだし……とバランスには頭を悩ませていたと思います」と撮影を振り返る。

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 そんなすみれと相対する、ひなたの芝居にも注目だ。堀之内は「川栄さんも安達さんほどにはキャリアは長くないのですが、非常に勘が良く、物語の見せ方お芝居には天性のものがあると思います。あの達者な安達さんと息のあったお芝居を見せてくれています。あの二人は翌週(第17週)さらに関係性が深まっていくわけですが、二人のお芝居の掛け合いは大きな見どころになっています」と期待をあおっていた。(取材・文:磯部正和)

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