巨匠チャン・イーモウが文革を舞台に描く『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』5月公開
中国の巨匠チャン・イーモウ監督の新作が『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』の邦題で5月20日より公開されることが決定し、日本版のポスタービジュアルも公開された。
現在開催中の北京冬季五輪では、開・閉会式の総監督を務め、4日の開会式では聖火点灯の演出なども話題を呼んだイーモウ監督。物語の舞台は、文化大革命時代の中国。フィルムの中にたった1秒だけ映し出されているという娘の姿を追い求める父親(チャン・イー)と、幼い弟との貧しい暮らしを懸命に生き抜こうとする孤独な少女(リウ・ハオツン)、決して交わるはずのなかった2人が激動の時代の中で運命的に出会い、人生が思いがけない方向へと進んでいく。
これまでカンヌ国際映画祭審査員グランプリに輝いた『活きる』(1994)や、『初恋のきた道』(1999)、『サンザシの樹の下で』(2010)、『妻への家路』(2014)など、文化大革命を題材にした数々の名作を手掛けてきたイーモウ監督。本作は「映画を愛するすべての人に」向けて製作したもので、イーモウ監督は「子供の頃に観た映画の光景がいつまでも忘れられない。あの言い表せないほどの興奮と喜びはまるで夢のようだった。映画は、成長する私たちの傍にずっと寄り添ってくれた。夢は、私の人生にずっと付き添ってくれた。この作品を、映画を愛するすべての人に捧げたい」とコメントしている。
日本版ポスタービジュアルは、主演のチャン・イーと数千人にも及ぶ高校生の中から選ばれた新星リウ・ハオツンを収めたもの。運命的に出会った二人の姿に映画のフィルムが重なるデザインとなっている。北米の配給権を、『パラサイト 半地下の家族』を配給したことでも話題のNeonが獲得した。(編集部・石井百合子)
映画『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』は5月20日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開