亀梨和也、死刑囚役で役づくり徹底も…黒木瞳「オーラは消せない」
亀梨和也が25日、都内で行われたWOWOWの「連続ドラマW 正体」完成報告会見に、共演の黒木瞳、市原隼人、貫地谷しほりらと登壇し、徹底した役づくりで臨んだ本作の撮影秘話を明かした。
本作は、染井為人の同名小説を原作に、ある殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑を宣告された主人公・鏑木慶一(亀梨)が移送中に脱獄し、潜伏先で関わった人々を窮地から救いながら逃避行を続けるさまを描くサスペンス。映画『事故物件 恐い間取り』(2020)で亀梨とタッグを組んだ中田秀夫が監督を務める。
金髪や一重まぶた、ヒゲ面など、亀梨のさまざまな扮装姿も話題となっており、自らアイデアも出した亀梨は「どのキャラクターを演じるにあたっても、リアルさは大事にしました」と役づくりを解説。ヘアカラーに5時間ほど、衣装合わせにも相当な時間をかけたといい「(貫地谷演じる沙耶香に)一目ぼれをしていただけなればいけないし、『めちゃくちゃイケメン』というセリフもあったので、何とか頑張らなければいけないという思いで」と笑顔を見せる。
そんな亀梨について、黒木は「亀ちゃんのデビュー前から応援させていただいていまして」と親交を明かす一方、共演は初めてだったといい「ドラマ初共演なので、いろんな雑談ができる」と期待していたことを告白。ただ、実際は「全てが重いシーンで、ほとんど私語ができなかった」とがっかりだったようだが、それでも「正体を隠して演じなければいけないから、現場では自分がどこにいるかスタッフにもわからない(ように)、オーラを消す努力をしていたそうで……」と亀梨の言葉を振り返った黒木は、「そういう心持ちでやってらっしゃる。素晴らしいなと思った」と感心しつつも「オーラは消せないんです」と笑顔。「あれ? 消えてなかった」とはにかむ亀梨に、「だって素敵だから」と言葉をかけていた。
亀梨いわく、オーラを消すのに成功したこともあったといい、ある時、現場で中田監督にあいさつしたところ、「はじめましてくらいの感じで『おはようございます』って(返された)。今日そっけないな、なんかしちゃったかな? と思ったら、監督が僕だと気づかず、あとから『ごめん、ごめん!』(と謝られた)」と告白。その時は一重まぶたの扮装をしており「監督が(自分を)一重にしたいというから、したんですけど……」と苦笑しながら、「監督さえもあざむけた。リアルだったのかな」と喜んでいた。
また、今月23日に36歳の誕生日を迎えた亀梨は、「ご縁を大切に、年男なので(寅のように)ガーッと頑張りたい」と意気込みを語っていた。(錦怜那)
WOWOWドラマ「連続ドラマW 正体」は3月12日放送開始(毎週土曜夜10時~放送・配信、全4話)