辻村深月「かがみの孤城」劇場アニメ化!本屋大賞受賞のファンタジーミステリー
2018年の本屋大賞を受賞した辻村深月の小説「かがみの孤城」が劇場アニメ化されることが発表され、2022年冬に公開されることが明らかになった。
「かがみの孤城」は、累計発行部数125万部を突破し、本屋大賞受賞作としては歴代最多得票数を獲得したことも話題となったベストセラー小説。2019年にコミカライズとオーディオブック化、2020年には舞台化されるなど、さまざまなメディアミックス展開を見せてきた。
主人公は、学校での居場所をなくし家に閉じこもっていた中学生のこころ。ある日突然、部屋の鏡が光り始め、吸い込まれるように鏡をくぐり抜けると、その先にあったのは城のような不思議な建物。そこには、こころと似た境遇の7人が集められていた。城の中には秘密の「鍵」が隠されており、その鍵を見つけた者は、何でも願いが叶うという。なぜ彼らは集められたのか、そして鍵はいったいどこにあるのか……。
原作者の辻村は2004年に「冷たい校舎の時は止まる」でデビューし、映画化もされた「ツナグ」で第32回吉川英治文学新人賞、「鍵のない夢を見る」で第147回直木賞を受賞。そのほかに2020年の『朝が来る』や5月に劇場公開を控える『ハケンアニメ!』など、映画化された作品も数多い。『映画ドラえもん のび太の月面探査記』(2019)では脚本も担当した。青春期独特の繊細な感情や感性をリアルに描いて話題を呼んだファンタジーミステリーがどのように映像化されるのか、期待が高まる。(編集部・大内啓輔)