稲葉浩志『SING/シング』続編で声優デビュー!U2ボノの吹き替えで歌唱も
B’zの稲葉浩志が、アニメーション映画『SING/シング:ネクストステージ』で声優に初挑戦していることが明らかになった。稲葉が担当したのは、かつては情熱的でパワフルな歌声が大人気だったロック歌手で伝説的ミュージシャンのクレイ・キャロウェイ。英語版ではU2のボノが担当したキャラクターだ。
2017年に公開された前作『SING/シング』は、動物たちが歌唱コンテストで奮闘する姿を数々のヒットソングに乗せて描いたミュージカルアニメーション。世界で唯一日本だけが全編吹き替え版の制作を許され、内村光良、MISIA、長澤まさみ、大橋卓弥(スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)、坂本真綾、田中真弓、大地真央ら豪華声優キャストが集った吹き替え版のクオリティーの高さが話題に。国内興収51億円超えという大ヒットを記録した。
さらなるスケールアップを遂げた続編『SING/シング:ネクストステージ』で、物語の中で最も重要な新キャラクター、クレイ・キャロウェイ役を務めることになったのが稲葉だ。稲葉は「正直なところ演じているところは想像つきませんでしたし、(私が声優を)するとは思っていませんでした」と打ち明けるも、「『SING/シング』という映画自体の音楽のクオリティーが素晴らしく、ストーリーも非常に分かりやすい。私が声優を務めるクレイ・キャロウェイは、かつてはロックスターだったが今は自分の家に引きこもっている、そのシチュエーションが非常に面白く、やってみようという気持ちになりました」と声優挑戦の決め手を語った。
配給元の東宝東和の担当者は「クレイが伝説的なロックスターのキャラクターということで、どの世代でも”ロックスター”として思い浮かべるミュージシャンは稲葉さんしかいないと制作スタッフ含め満場一致で第一候補となりました。ただ、アニメの中で歌唱することだけでなく、クレイとしての演技も必要なため、お受けいただける可能性があるのか半信半疑でご依頼しました。そんな中、映画とクレイの役柄に共感していただき、ボノへのリスペクトもあるということでお受けいただけるお返事を頂いた時はスタッフ一同震えました。稲葉さんの想いの詰まった、稲葉さんでなければ表現できない、日本語吹替版でしか体験できない素晴らしいクレイ・キャロウェイになったと思います」と興奮気味にコメント。
主人公・バスター役の内村も「2回か3回聞き直しましたね。『ほんとに?』って(笑)。本当に信じられなかったです。まさか! と思いました。稲葉さんが声優をやるんだという事に正直驚いています。それを受けてくださったというのが……。まだお会いした事がないので、お会いするのを楽しみにしています。」と稲葉が新たに仲間に加わった“新生シングファミリー”に期待を寄せた。(編集部・市川遥)
稲葉浩志コメント全文
(本作の出演が決まって)正直なところ演じているところは想像つきませんでしたし、(私が声優を)するとは思っていませんでした。『SING/シング』という映画自体の音楽のクオリティーが素晴らしく、ストーリーも非常に分かりやすい。私が声優を務めるクレイ・キャロウェイは、かつてはロックスターだったが今は自分の家に引きこもっている、そのシチュエーションが非常に面白く、やってみようという気持ちになりました。
(声優することは)とにかく何から何まで初めての事で、何から準備していいのか分かりませんでしたが、自分ではない人物像に声を入れるという作業は初めてで凄く新鮮で楽しかったです。(アフレコは)大変でもありましたが、色々ご指導いただきまして、非常に勉強になりました。
本作のテーマソング(U2が書き下ろした2年ぶりの新曲「YOUR SONG SAVED MY LIFE」)は、すごく美しくて素敵な曲だと思っています。深くて大きくとても広がりのあるボノ(U2)さんの声は、シンガーにとっても憧れの声なので、ボノ(U2)さんの演じる役柄を演じる事ができて光栄です。(劇中で流れる)楽曲はどれも素晴らしいのですが、アッシュが歌うU2の「STUCK IN A MOMENT YOU CAN’T GET OUT OF」という曲がやはり好きです。また、U2の「I STILL HAVEN'T FOUND WHAT I'M LOOKING FOR」は、当時(リリース時に)よく聴いていた曲で、非常に馴染みのある曲でしたが、まさか自分がこうやって日本語の歌詞で歌うというのは想像していなかったです。
(本作は)全てのキャラクターが挫折から立ち上がるというテーマの元に、それぞれのキャラクターが音楽を通して頑張っている様子が伝わってきて、『SING/シング:ネクストステージ』の芯として、バシッと通っています。アッシュがクレイに再びステージに立ってほしいと説得に行き軒先で歌うシーンは、一人の小さな歌声で誰かを励ましたり、勇気づけたり、また立ち上がるきっかけを与えたり……色々な想いが詰まっている気がして非常に好きなシーンです。