太田光、撮りたいドキュメンタリーは「相方・田中裕二の一日密着」
爆笑問題の太田光が「TBSドキュメンタリー映画祭2022」のアンバサダーに就任し、11日に都内で行われた記者会見に出席。ドキュメンタリー作品は「あまり観ない」という太田は、「田中(裕二)を一日追ってみたいですね」と相方に密着するドキュメンタリー製作に興味を示した。
1955年の開局以来ドキュメンタリーを制作・放送し続けてきたTBSが、固定観念を揺さぶる珠玉のドキュメンタリー11作品を上映する同映画祭。アンバサダーに就任した太田は、ドキュメンタリー作品をあまり観ないと打ち明けると、「すべてがドキュメンタリーですから。映画を観ていなくても、今僕が観ている映像はドキュメンタリーですから」と理由を説明。「最後に観たのが『ゆきゆきて、神軍』(1987)とか『全身小説家』(1994)。話題になったので観ました」と思い返した。
同映画祭の作品は、何本か鑑賞済みだという太田。『戦争の狂気 中東特派員が見たガザ紛争の現実』『日の丸 ~それは今なのかもしれない~』『石破茂・嫌われた正論 10人の証言』などが印象的だと語ると、「普通にニュースをパッパッパッと観るよりは、(ドキュメンタリー映画の方が)深くのめり込むし、一回観たら、その扱っている題材に関するニュースは気になって注目するかもしれない。ドキュメンタリー映画がニュースに興味を持つきっかけになることは大いにあると思う」と若者のニュース&政治離れを止めるための一端を担う可能性があることにも言及した。
太田自身、落語家・立川談志の落語をカメラ7台で撮影し、ドキュメンタリーのように収録・編集したことがあるという。「台本があると、編集しているときに、ここからここ(を使おう)とある程度見えるけど、落語を撮ったときは全部を見て、どこを使うか構成しなければならず、ものすごい時間がかかったから、どこを選ぶかを判断するのは難しいと思った。その人の方向性もいくらでもイジれちゃうから、フィクション以上に編集が難しいなと思いました」と自身の体験を振り返った。
そんな太田は「今、ドキュメンタリー映画を撮るとしたら?」と問われると、「渡部(建)が一日をどんなふうに過ごしているんだろうとか。渡部と東出(昌大)を交互にコラージュして……」とギリギリの発言で会場を笑わせつつ、「田中(裕二)を一日追ってみたいですね。仕事以外で、どういう生活をしているのか、家に隠しカメラを仕掛けて、ずっと見てみたいですね」と興味を示していた。(錦怜那)
「TBSドキュメンタリー映画祭2022」は3月18日~3月24日ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次開催