「ムーンナイト」オスカー・アイザック、偶然の出会いからイーサン・ホークに悪役を直接交渉
30日からディズニープラスで配信がスタートする最新マーベルドラマ「ムーンナイト」で、ヴィラン(悪役)を演じる名優イーサン・ホーク。彼がマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に参加するきっかけになった出会いについて、主演のオスカー・アイザックが、オフィシャルインタビューで振り返った。
ムーンナイトは、”混在する複数の人格”を備えたダークヒーロー。睡眠障害に悩む平凡なギフトショップ店員のスティーヴン・グラント(オスカー)に発現した、暴力と残虐性に満ちた別の人格マーク・スペクター。自分の内に”ある力”を宿しているスティーヴンは、その力が自分に宿った時は純白の仮面とスーツに身を包んだ「Mr.ナイト」に、マークに宿った時は「ムーンナイト」となる。
監督にはエジプト出身の気鋭モハメド・ディアブをはじめ、『アルカディア』のアーロン・ムーアヘッド&ジャスティン・ベンソンが名を連ね、脚本・製作総指揮は「アンブレラ・アカデミー」のジェレミー・スレイターが担当。そして、ムーンナイトの前に立ちはだかる悪役、アーサー・ハローを演じるのが、『6才のボクが、大人になるまで。』『恋人までの距離(ディスタンス)』などのイーサン・ホークだ。
悪役候補にイーサンの名を挙げたのは、ほかならぬオスカーだったという。イーサン主演のドラマ「ザ・グッド・ロード・バード(原題)/ The Good Lord Bird」の演技に衝撃を受けていたというオスカーは、「モハメド監督とヴィランについて話していた時、イーサンの名前を出した。モハメドも“彼なら素晴らしいと思う”と言ってくれたよ」と明かす。
「実はイーサンはすぐ近くに住んでいるんだけど、それまで会ったことはなかった。でもモハメドと話した翌日、よく行くコーヒーショップに行ったら、イーサンがたまたまそこにいたんだよ! そこで“あなたの作品の大ファンです。実は昨日、あなたの名前が出たんです”と話しかけて『ムーンナイト』の話をしたら、イーサンも面白そうだと言ってくれたから、モハメドから彼に脚本を送ったんだ」
その後も、ジョークを交えながら「それから数日後、近くのバーで会う約束をして、彼をテキーラで酔わせて、“イエス”と言わせたんだよ(笑)」と起用秘話を明かしたオスカー。実際の撮影でも、イーサンとの息はピッタリだったようで「イーサンはアーサー役に全てを注いでくれたよ。彼はずっと僕の相棒だった。毎週日曜に集まって本読みもした。皆で脚本について話し合い、質問を投げかけ合った」と語っている。
アーサーはその素性など全てが謎に包まれた男であり、オスカーは「僕らは劇中でかなり楽しいことができたし、そのなかには、みんなにとって予想外のことも含まれるんだ」とサプライズも約束している。果たしてムーンナイトは正気なのか、それともただ狂気にとらわれた男なのか。正体のつかめないダークヒーローの活躍と共に、演技合戦にも注目のシリーズとなりそうだ。(編集部・入倉功一)
「ムーンナイト」は3月30日(水)16時よりディズニープラスにて独占配信開始