小松菜奈『余命10年』は人生の財産!
女優の小松菜奈が17日、都内で行われた映画『余命10年』大ヒット御礼舞台あいさつに出席。公開以来、大きな反響を呼んでいる本作は自身にとって「人生の財産となる作品」という小松は、「何年、何十年、何百年愛される映画になると嬉しいです」と熱い思いを語った。舞台あいさつには、坂口健太郎、主題歌「うるうびと」および劇伴を担当したRADWIMPSの野田洋次郎も出席した。
【写真】小松菜奈&坂口健太郎、野田洋次郎のピアノ生演奏に感激!イベントの模様
本作は、切なすぎる小説としてSNS等で反響が広がり続けている小坂流加さんの小説を、映画『新聞記者』などの藤井道人監督が映画化したラブストーリー。20歳で難病を発症し、余命10年と宣告された茉莉(小松)が、同窓会で再会した和人(坂口)との出会いを機に、「恋なんてしない」と誓っていた気持ちが変化していく姿を描く。
3月4日の公開以来、この日まで観客動員数90万人、興行収入11億円を突破するヒットを記録している本作。小松は「こんなに嬉しいことはないです」と笑顔を見せると、坂口も「『潤いを与えてもらいました』という感想をいただき、僕自身も潤いをいただいています。与えられた役を考えて作り上げ、そこから何かを感じとっていただけることが、僕らの仕事にとって一番大事なことだと思う」と多くのことを得られた作品であることを強調する。
この日は、野田が印象的な劇伴、さらには主題歌「うるうびと」をピアノの生演奏で披露することに。小松は撮影に入る前に曲を聴かせてもらったというと「この音楽を超えるものを作っていかないと負けてしまうと、頭を抱えるぐらい素敵な曲でした」と茉莉というキャラクターを作るうえで、RADWIMPSの楽曲が大きな助けになっていたことを明かす。
実際に目の前で野田のピアノ演奏を聞いた小松は「いやーすごい、すごい、すごすぎます」と興奮気味に語ると「超贅沢な時間。こんな素晴らしい曲で、映画に命を吹き込んでくださってありがとうございます」と頭を下げる。坂口も「胸がいっぱいになっちゃいますよね」と感極まった表情を浮かべていた。
劇伴を制作するために、100回以上は映像を観たという野田。「この映画は観ないよりも観た方がいい映画。次の日からの自分の日々や景色が変わると思います」と感想を述べると、小松は「これまで舞台あいさつでは感極まって泣いてしまうことが多かったのですが、それぐらい魂を込めて茉莉として全身で表現して生き抜きました」と胸を張る。
さらに小松は「かけがえのない1年間を過ごし、人生の財産となる作品。藤井監督を筆頭に素晴らしいスタッフ、キャストの皆さんに感謝しています。何年も、何十年も、何百年も『余命10年』が愛される作品になるといいなと思っています」と熱い胸の内を吐露していた。(磯部正和)
映画『余命10年』は公開中