キム・ユンソク×チョ・インソン『モガディシュ』7月に日本公開 韓国で大ヒットの衝撃実話
キム・ユンソクとチョ・インソンが共演した映画『ESCAPE FROM MOGADISHU(英題)』の邦題が『モガディシュ 脱出までの14日間』に決定し、7月1日より新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン池袋ほかにて全国公開されることが明らかになった。
本作は、実話をもとに、ソマリア内戦に巻き込まれた韓国と北朝鮮の大使館員たちの生死を駆けた脱出を描く人間ドラマ。韓国のアカデミー賞とも目される「第42回青龍映画賞」で最優秀作品賞と監督賞含む5部門で受賞を果たした。『1987、ある闘いの真実』などのキム・ユンソク、『国家が破産する日』などのホ・ジュノ、『ザ・キング』などのチョ・インソン、『新感染半島 ファイナル・ステージ』などのク・ギョファンがキャストとして名を連ねている。
1990年、ソウル五輪を成功させ、国連への加盟を目指して多数の投票権を持つアフリカ諸国にロビー活動をしていた韓国。ソマリアの首都モガディシュの韓国大使ハン(キム・ユンソク)はソマリア政府上層部の支持を取り付けようと奔走する一方、韓国よりも早くアフリカ諸国との外交を始めていた北朝鮮も国連加盟を目指しており、両国間の妨害工作や情報操作は激化していた。そんななか、政府に不満を持つ反乱軍によってソマリア内戦が勃発。各国の大使館は略奪や焼き討ちにあい、外国人の命の危険が差し迫る。反乱軍に襲われ北朝鮮大使館にいられなくなったリム大使(ホ・ジュノ)は職員とその家族たちを連れ、韓国大使館へ助けを求める決心を下す。
韓国民主化から3年、ソウル五輪からわずか2年後に起こった知られざる実話の映画化を手掛けたのは、映画『ベテラン』『ベルリンファイル』『生き残るための3つの取引』などのリュ・スンワン監督。当時のアメリカ海軍の記録から国内外交協会の記事、ソマリア国営テレビの資料など徹底した事前調査を行い、撮影は西アフリカモロッコでのオールロケを実施された。内戦当時の状況が克明に再現されているという。(編集部・大内啓輔)