ジュード・ロウ&マッツ・ミケルセンが語る『ファンタビ』ダンブルドア&グリンデルバルドの関係
映画『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』のミニ会見にマッツ・ミケルセン(グリンデルバルド役)、ジュード・ロウ(ダンブルドア役)、ジェシカ・ウィリアムズ(ユーラリー・ヒックス役)らが出席し、グリンデルバルドとダンブルドアの関係について自身の考えを明かした。
マッツは本作でシリーズ初登場。ジョニー・デップの後を継ぐ形で、かつてダンブルドアと恋愛関係にあったものの、ある出来事がきっかけで光と闇、別々の道を進むことになった黒い魔法使いグリンデルバルドを演じている。
二人の関係にも言及している『ハリー・ポッター』シリーズは、公開時にチェック済みだったというマッツ。「娘と息子がいるから封切り時に全部観たよ。20回くらい観たかな(笑)。でも本作の準備のために一番観たのは、『ファンタスティック・ビースト』シリーズだ」と明かす。「デヴィッド(・イェーツ監督)やジュードと、どう二人の関係にアプローチしたらいいかを話した。他の役づくりとほぼ同じだよね。ただ、この役には比較対象がある。以前にジョニーが演じているから、それに対する敬意を表したかった。彼がやった役と僕がやる役の橋渡しをしたいと思った。だけど同時に、僕なりのキャラクターにしようとも思った。それを敬意と愛を持って成し遂げられたと思いたいね」
ダンブルドアとグリンデルバルドの関係こそ、本作のストーリーの核だと言い切ったのはジュードだ。「ここで描かれているのは、そこから解放され前進することが難しい友情であり、年を取ってから振り返った時におそらく愛情と後悔の両方を抱く友情だ。なぜなら時がたつにつれ、若い時に近しく一緒にいた人とは違う道をたどることになり、変化してしまったから。その分断とつながりが描かれている」と語る。マッツも「同感だね。付け加えると、あの二人は永遠につながっているんだ。過去に何があったにせよ、彼らに永遠に付きまとう」と同調。「僕にとって一番印象に残っているのは、映画の最初、彼らが出会うシーンだ。部屋中に敬意と愛情があふれているが、同時に大きな失望感もある。彼らは若い時に世界をより良くしようという夢を共有していたけれど、そこに至るまでの方法は違っていた、とお互いに理解したんだね」と続けた。
本作で本格登場となった、アメリカにある魔法学校の呪文学教授ユーラリー・ヒックス役のジェシカは「誰にだって、悪い元カレや元カノがいるでしょ? (ダンブルドアとグリンデルバルドの関係は)それだなって思う。消えてくれって思うけど、人生を壊されてしまうのよね。その元カノや元カレと関係を持った結果を年中思い返してしまう。だから、わたしはこの映画を観て、『あ~あ、ダンブルドアは面倒な元カレとの関係に悩まされている』と思うワケ(笑)」とざっくばらん。「ユーラリーは人の心を見抜ける人だと思うから、ダンブルドアとグリンデルバルドの関係は複雑だということがわかっている。彼女はできる限り、その関係をしっかり見届けたいと思っているの。大きな意味でいい解決を望んでいるし、ダンブルドアがより良い選択をすると深いところで信じているから」とユーラリーの視点からも語っていた。(編集部・市川遥)
映画『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は公開中