『ファンタビ』ダンブルドア&グリンデルバルドの関係性示すセリフ、中国でカットされる
映画『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(全国公開中)の中国上映版では、ダンブルドアとグリンデルバルドの関係性を示すセリフが、検閲によってカットされたという。米ワーナー・ブラザースが現地時間12日、Varietyを通じて声明を発表した。
ホグワーツ魔法魔術学校の変身術の先生であるダンブルドア(ジュード・ロウ)と、黒い魔法使いグリンデルバルド(マッツ・ミケルセン)はかつて恋愛関係にあり、原作者のJ・K・ローリングも、2007年にダンブルドアがゲイであることを明言している。同サイトによると、検閲対象になったのは、ダンブルドアが同性愛者であることを示す2つのセリフ(計6秒)。中国では同性愛、性描写、暴力表現が厳しく制限されており、ワーナーが中国側の要求を受け入れ、該当セリフの削除を決断した。
ワーナーは「スタジオとして、公開する全ての映画の整合性を保護することに注力しています」と声明を発表し、「我々の望みは、クリエイターの意図がそのまま詰まった作品を世界で公開することです。しかしながら、私たちはローカル市場において、ごくわずかな編集を余儀なくされてきました」とコメント。本作ではダンブルドアとグリンデルバルドの関係が物語の重要な要素となっているが、該当セリフの削除によって「作品の本質が損なわれることはありません」と強調している。
中国では、日本と同じく4月8日から上映が始まっており、オープニング興行収入は980万ドル(約11億円)を記録している。北米は15日公開。(数字は Box Office Mojo調べ、1ドル120円計算)(編集部・倉本拓弥)