日向坂46・渡邉美穂、平成ライダーの“伝説”から刺激 初めてを楽しむ自分に「嬉しい」
“ミスター平成仮面ライダー”の異名を持つ伝説のスーツアクター、高岩成二が顔出し初主演を務めるドラマ「グッドモーニング、眠れる獅子」でヒロインを務めた渡邉美穂(日向坂46)。「いろんなことをすごくポジティブに捉えられるようになりました」という渡邉が、グループを離れた芝居の現場で歴代ライダー俳優から受けた刺激や、自身が見据えるこの先を語った。
30年以上のキャリアを誇るアクション俳優にして、ほぼ全ての平成仮面ライダーシリーズで主役ライダーを演じてきた伝説のスーツアクター、高岩成二。「グッドモーニング」では、そんな高岩が、50歳過ぎの新人芸能マネージャーにふんし、担当アイドルの危機に“戦闘マシーン”としての過去を呼び覚ます姿を演じている。
「動画投稿アプリでたまたま高岩さんの映像を観たことがあったんです。その時に、平成ライダーを長年務めてきたレジェンドのような方がいたんだということを知って。高岩さんとご一緒させていただけると知った時は、縁があるのかもしれないって感じましたし、顔出し初主演作でヒロインを演じられるなんて、光栄でした」という渡邉。実際に目の当たりにした高岩のアクションには、大いに刺激を受けたという。
「高岩さんも自分のことで一生懸命のはずなのに、ちょっとした合間に話かけて笑わせてくださって。でも、アクションシーンになると顔つきがぐっと引き締まる。ああ、これが長年やってこられた方の貫禄なんだなって感じて。いつか自分もアクションをやってみたいと思いました。難しいかもしれないけれど、練習すればできるはず。いつか高岩さんから教わってみたいです」
また本作には、平成仮面ライダーシリーズの主演俳優が高岩のために集結。椿隆之(「仮面ライダー剣(ブレイド)」剣崎一真役)、井上正大(「仮面ライダーディケイド」門矢士役)、西銘駿(「仮面ライダーゴースト」天空寺タケル役)、佐野岳(「仮面ライダー鎧武/ガイム」葛葉紘汰役)ら先輩俳優との共演からも、多くのことを学んだ。
「皆さん堂々としていて、本当に心強かったです。それに表現がとても豊か。私は台本を読むとき、自分以外の役でもどう演じるのか想像しながら読むんですが、本番で皆さんを見ると、なるほどこう演じるんだ! って思うことばかりで、すごく勉強になりました。年上ということもあって、お兄ちゃんみたいな感じで接してくださって、本当に楽しかったです」
渡邉が演じるヒロイン・綿貫玲実(わたぬき れみ)は、女優志望の売れないアイドル。くすぶり続ける日々に不満をぶちまけ、担当マネージャーの九条を邪険に扱うキツめの性格で、渡邉は「アイドルとしての自分じゃない一面を見せようと思って頑張りました。観た方に、ちょっと性格が悪い子だなって思ってもらえたらいいですね」と明かす。「普段の私とは真逆のキャラクターなんですけど、お芝居だと性格のキツイ子を演じることが多くて、そういう人だと思われてる!? って(笑)」
グループを離れ、ベテランがそろった芝居の現場を経験したことも、大きな経験になった。「周りがキャリアを積んだ方ばかりで、負けじと食らいついていかなきゃって気持ちになりました。それは、こういう現場ならではの経験だなって思います。以前は、初めての現場や知らない環境に飛び込むのが怖くて、ネガティブになることも多かったんです。でも今は、いろんなことがすごくポジティブに捉えられるようになっていて。新しい挑戦を楽しめていることが、すごく嬉しいです」
「(2期生から一人で参加したドラマ)『Re:Mind』の頃は、撮影後の帰りの車の中でずっと泣いていて。選ばれたのになんでこんなにしんどいのって思っていました。でも今はもう、初めての経験に対して楽しいという気持ちしかないんです。今も日記をつけているんですが、ポジティブな言葉が並ぶようになりましたね」。
そのうえで「やっぱり私はお芝居が大好きなので、もっとこうした現場に呼んでいただけるように力を伸ばしていきたいです」と明かした渡邉は、グループを含めたこの先について、こう語っていた。「メンバーみんなが良いところを持っていて、各々が自分だけの武器で戦えることが日向坂の強みです。これからも後輩がそれを受け継いで、各々の仕事をもっと増やせたら。その入り口になるのは私たちだと思います。誰かが代表して外に出ることで、日向坂46というグループがあるんだ、ほかにもいい子がたくさんいるんだって知ってもらうきっかけにならなきゃいけない。だから私は、自分をきっかけにグループを、その先を知ってもらえるような存在になっていきたいです」(編集部:入倉功一/写真:中村好伸)
ドラマ「グッドモーニング、眠れる獅子」は映像配信サービス「ひかりTV」で4月23日(20:00~)より放送・配信