『鋼の錬金術師』リン・ヤオ役にプレッシャー、渡邊圭祐「自分で大丈夫か?」
荒川弘の大ヒット漫画を実写化した映画の最終章『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』(5月20日/6月24日公開)から、新キャストであるシン国第十二皇子リン・ヤオ役の渡邊圭祐、リンの護衛ランファン役の黒島結菜、ランファンの祖父フー役の筧利夫、シン国第十七皇女メイ・チャン役のロン・モンロウによるコメントと、新たな場面カットが公開された。
リン、ランファン、フー再現度すごい!『鋼の錬金術師』完結編の場面カット
山田涼介が主演を務め、錬金術師エドワード・エルリックを演じた映画『鋼の錬金術師』は2017年に公開され、興行収入約12億円を記録。今回の映画は、二部作で原作の最終話までを描き切る完結編となっている。
本作から参戦となるリン・ヤオ役の渡邊は、「原作が大好きで学生の頃から読んでいて、一作目で佐藤隆太さん演じるヒューズのシーンは涙なしでは観れないほど好きなんです。オファーのお話をいただいた時は、逆に『自分で大丈夫か?』とプレッシャーを感じましたが、撮影に入るまでの期間は楽しみにしながら毎日準備をしていました」と語る。
リンは、ホムンクルスのグリードに肉体を乗っ取られてしまうが、「飄々とした一国の王子の気品と自信を持ちながら、一方でどこか頼りなく情けないリンらしさが垣間見えるように精一杯尽力致しました」と振り返り、「リンの立ち姿は腕を組んでいる時でも常に胸を張って背筋をピンとすることで王子らしさを出すことを意識していたのですが、グリードは獣のような荒々しさを出すためにもなにかを見る時は、下から見るようにすることを意識していました」と演じる上で意識したそうだ。
ランファン役の黒島は、アクションシーンに初挑戦。「(山田涼介さんが)『気にせずぶつかって来ていいよ』と言ってくださって、その言葉のおかげでとても楽になりましたし、私の動きに合わせて動いてくださってとても助かりました」と山田のおかげで緊張が解けたという。アクションでは、「運動は得意な方なので、撮影前は大丈夫かなと思ってはいたのですが、アクションの動きは運動神経が関係ないんだなと実感しました。小柄なランファンの力強さを出すことがとても難しかったです」と苦労もあった。
また、フー役の筧は、学生時代に少林寺拳法部に所属。過去にもアクション作品の出演経験があり、「撮影の2か月前に最初のアクション稽古があったのですが、久しぶりのアクションだったので、『これは鍛え直さないとまずい』と思い、そこから改めてよりハードな自主トレーニングをはじめ、なんとか夏のアクションシーンの撮影に間に合わせることができました」と明かし、「アクションシーンが終わった後も、そのトレーニングを続けていて、今(クランクアップ時)のほうがもっと身体が仕上がっているので、もう一度やらせていただければもっとできるんじゃないかと思っています」とコメントを寄せている。
そして、メイ・チャン役のロン・モンロウは、中国出身。日本の実写長編映画に出演するのは本作が初となり、「最初は信じられませんでした。中国でも日本でもすごく有名な漫画作品の映画に自分が出ることが想像できなかったですが、とにかく嬉しかったです」とオファーを喜んだ。毎日、日本語を練習して撮影に挑み「日本語の台本をもらったばかりの時は難しくてできないなと思いました。家の壁に台本を張っていつでも練習できるようにして、何回も何回も繰り返し練習をしました。徐々に良くなっていき、撮影の時は練習の成果を発揮できたのではないかと思います」と母国語ではない環境下で挑む撮影現場で、努力を積み重ねた。(編集部・梅山富美子)