『ドクター・ストレンジMoM』サウジアラビア、エジプトで上映禁止
マーベル・スタジオ最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』が、サウジアラビアとエジプトで上映禁止となった。湾岸諸国では、5月5日より上映される予定だった。
Varietyによると、上映禁止は同作に含まれるLGBTQ+描写が理由だという。新キャラクターとして登場するアメリカ・チャベスが、同性愛者として描かれていることから、サウジアラビア側がディズニーに内容の変更を要求したものの、ディズニーはそれを拒否。IMAXのエジプト版公式Twitterでは、「Cancelled(中止)」という文字が描かれたポスタービジュアルとあわせて、エジプトでの上映がなくなったことを発表している。また、The Hollywood Reporter はクウェートでも上映禁止になる恐れがあるとも伝えている。
同性愛が禁じられている中東の国々では、過去にゲイのスーパーヒーローが登場したマーベル映画『エターナルズ』や、トランスジェンダーのキャラクターが描かれたスティーヴン・スピルバーグ監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』などが上映禁止となっている。(編集部・倉本拓弥)