小林聡美、松重豊とのラブストーリーに照れ AB型同士で息はぴったり?
小林聡美と松重豊が29日、都内で行われた映画『ツユクサ』の初日舞台あいさつに登壇。二人のロマンスパートも注目されていることから、この日は小林や松重の口から周囲の反響や撮影現場での様子などが語られた。この日は共演者の斎藤汰鷹と監督の平山秀幸も来場した。
小林聡美&松重豊が登壇!映画『ツユクサ』初日舞台あいさつ【写真】
本作は、田舎町で穏やかに暮らす独身女性に訪れる小さな奇跡を描く人間ドラマ。隕石(いんせき)にぶつかるという奇跡的な出来事に遭遇した五十嵐芙美(小林)が、小さな親友・航平(斎藤)と過ごすひとときや、町にやってきた篠田吾郎(松重)との出会いを通じ、日常の中にもあふれるささやかな幸せを見いだしていく。
主人公を演じた小林は「コロナ禍でありながら、動き出してからトントンと順調にこの日を迎えられて、運が良かったな、とありがたく思います。監督が温めていたものが船出の日を迎えた感じで、晴れがましく思います」とにっこり。松重も「誰が犯人かを捜す映画でもないし、派手なスペクタクルがあるわけではないですが、GWにこういう映画を観て、帰りの電車とかで『あれはこうなるのかな?』とお客様の心にいろいろお持ち帰りできる、テイクアウトがふんだんに仕掛けられていると思います。どうぞ、お土産にお持ち帰りいただければ」と呼びかけた。
周囲からの感想を問われると、小林は「私のことを知っている人は、(松重との)恋愛ものということで『恥ずかしかった』とか、『出てくる人たちが幸せな方向に進んでいく途中を切り取った前向きな映画で、心が温かくなった』と長いメールが来てうれしかったです」と紹介。松重は「(普段は)『死ぬほど怖かったよ』とか『あれどうやって死んだの?』というメールが多いので、これは批評しづらいんじゃないのかな? なかなか届いていないです」とぶっちゃけて、観客の笑いを誘った。
お互いの印象を尋ねられると、小林は「松重さんってよくわからない人で、よくわからないままここまで来たのがよかった」と言いつつ、「セリフがなくてもにじみ出てくる味がある方で、寡黙でも十分なのにお喋りになるし、それがまた面白くて上手だったりするので、ギャップが魅力だと思いました」と称賛。松重はともにAB型であることを明かして「少数派の意見が合うことは多かった」と思い返す。「淡泊で、(話が)合っているときはすごく関わりますけど、次のことに興味があるとふっと(向こうに行ってしまう)」と説明し、小林も「それがわかるから、そっとしておく」と同調した。
さらに、子役の斎藤の祖母がAB型で自分に似ていると聞いていた小林は、それが理由で「私に懐いてくれた」と推測。斎藤は「お友達みたいに話しやすいし、大人だから……みたいのがなかったからすごい楽しかったです」と喜ぶと、松重との共演についても、「人生初の自転車のにけつ(二人乗り)の前の人が松重さんという貴重な体験。前が見えませんでした」と打ち明け、会場の笑いをさらった。(錦怜那)