『ドクター・ストレンジ』続編、異世界ストレンジ誕生のカギは負の要素 サム・ライミ監督が証言
映画『ドクター・ストレンジ』の続編『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(公開中)を手がけたサム・ライミ監督が、本作に登場する“異世界のストレンジたち”の構築について、オフィシャルインタビューで語っている。
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『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』後の世界を舞台に、無限の可能性を秘めたマルチバースの扉を開けてしまった魔術師ドクター・ストレンジが、未知の脅威に立ち向かう本作。予告編では、邪悪な雰囲気をまとうもう一人の自分や、髪型や服装が異なるストレンジが登場している。
『ノー・ウェイ・ホーム』ではマルチバースを閉じるため、アベンジャーズとして共に戦ったピーター・パーカー/スパイダーマンに別れを告げたストレンジ。本作でマーベル映画に復帰したライミ監督は、「ストレンジがこれまでのシリーズで経験した様々な出来事に苦しんでいる一面はとても興味深かった。観客はそんな彼を見て共感すると思うよ」とストレンジの人間味に注目する。
その上で、ストレンジがマルチバースで対峙する異世界のストレンジたちは、彼の負の要素がカギになると証言。「カンバーバッチは、ストレンジの負の要素を拡大し、そこから別のバージョンのストレンジを作り上げる。例えば、『もしストレンジがより自分勝手だったら、どんな人生になっていただろうか?』と問いかけるんだ。オリジナルとは異なるストレンジを生み出す時には、彼の負の要素を縮小させたり、拡大させたりして、新しく興味深いもうひとつの人生を作り出すんだよ」とキャラクター作りを解説している。
カンバーバッチの演じ分けによって、本作でさまざまな顔を見せるドクター・ストレンジ。本人は「本作にはとても大胆なアイデアがあるし、ストレンジや彼が出会う者たちについて何度もテストしたよ。最後には、全く予想外の結末が待っているんだ」と予告している。(編集部・倉本拓弥)