カンバーバッチ、マーベル・スタジオのマルチバース会議へ参加表明「僕も入れてもらう」
映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(公開中)で主演を務めたベネディクト・カンバーバッチが、本作のカギとなるマルチバースについて、各国メディア向けの合同インタビューで語った。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で唱えた禁断の呪文の影響で、マルチバースの扉を開けてしまった魔術師ドクター・ストレンジ。『ノー・ウェイ・ホーム』後の世界を描く本作では、ストレンジが盟友ウォンや、マルチバースを行き来できる少女アメリカ・チャベスと共に、未知の領域へと足を踏み入れる。
2作連続でマルチバースを扱う映画に出演したカンバーバッチ。「僕はこの作品を始めるまで、マルチバースについての手がかりは持っていなかった。1作目で、アイディアとして紹介された時、僕らはちょっと専門用語を調べないといけなかった」とマルチバースの知識はほどんどなかったことを明かす。
無限の可能性を秘めたマルチバースの構造は、アベンジャーズ最強の魔術師であるドクター・ストレンジでさえも解明できていない。カンバーバッチは、本作でのストレンジが“マルチバース初心者”であると表現する。「彼は(マルチバースを)学んでいるんだ。 観客が知っている以上のことは知らない。きっと彼は(今マルチバースについて)もう少し探求しているかもしれないね」
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)で加速するマルチバース化。カンバーバッチも、マルチバースの秘めたる可能性に期待を寄せる。「マルチバースは明らかにある事柄で、出来事は並行して作動するとか、並行して展開するという物事のセオリー。そこでは、僕たちは複数の存在と複数の現実を持っていて、同じ時間の連続に沿って、互いに関連して起きているけれども、それぞれは全く違うもの。それらは、コンビネーションとバリエーションにおいて無限の可能性があるんだ」
マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは昨年、スタジオのチームを集めて、MCUマルチバースに関する会議を行ったと発言していた。カンバーバッチは、マルチバース会議について「多分他のユニバースで参加したかも」とジョークを飛ばしながら、「僕もその会議に出ていたらよかったよ」と残念そうな様子。次にマーベルが会議を開く機会があれば、「僕も入れてもらうよ。彼らは僕を会議に参加させてくれると思う」と参加を表明した。
2016年全米公開の単独映画1作目から、ドクター・ストレンジを演じて6年が経過した。短気で傲慢な一面もあるストレンジだが、彼には「変わることができる」力があるとカンバーバッチは語ると、「彼は自分の間違いから学ぶことができるんだ。彼にはある程度の謙虚さがあって、自分にもそれがあると思いたい」と締めくくった。(編集部・倉本拓弥)