横浜流星、撮影中にまさかのサプライズ「不思議な気持ちに」
横浜流星が13日、都内で行われた映画『流浪の月』の初日舞台あいさつに登壇し、撮影現場で25歳の誕生日サプライズをしてもらうも、喜びと同じくらいの落胆があったことを打ち明けた。この日は、ダブル主演の広瀬すず、松坂桃李をはじめ、多部未華子、内田也哉子、増田光桜、李相日監督も来場した。
本作は「2020年本屋大賞」で大賞を受賞した凪良ゆうの小説を、『悪人』『怒り』などの李相日監督が映画化。10歳の時に誘拐事件の被害者として世間に名を知られることになった家内更紗(かない・さらさ/広瀬)が、その事件の加害者とされた当時19歳の青年・佐伯文(さえき・ふみ/松坂桃李)と15年後に思わぬ再会を果たし、周囲に波紋を呼んでいく。
更紗の恋人でエリート会社員の中瀬亮を演じた横浜は、「作品を観る方は更紗や文の目線で見ると思うので、亮はすごく嫌な奴に見えるかもしれないですけど、自分がちゃんと亮の一番の理解者で、亮を愛して生きていこうと思っていました」と撮影中の心情を伝える。「役づくりの中で贅沢な時間を設けてくださったので感謝しています」と礼も述べると、「この作品以降、より作品や役への向き合い方が強くなりました」と自身の変化も明かした。
撮影中に誕生日(9月16日)を迎えた横浜は、当時の様子も紹介。急遽、ワンシーンを追加すると言われ喜んで現場に向かうと、「文と更紗のもとに押しかけた亮がゴミ箱を投げつける」場面が用意されていたという。横浜は「結構攻めるな」と思いながらも「追加されるのはうれしいので意気込んで段取りをやった」そうだが、「ゴミ箱の中にプレゼントが入っていて、うれしいんだけどワンシーン追加っていうのはないんだ……っていう、ちょっと残念な気持ちもあって不思議な気持ちになりました」とまさかのオチを打ち明けた。
その姿を間近で見ていた松坂は、「(横浜が)激高して入ってくる流れの中で、(ゴミ箱を)パッと開けてプレゼントが入っている、俺誕生日だ……そういうことか! と(気づくという)、怒りから喜びにいくまでのストロークが凄まじかった」と振り返る。広瀬はサプライズのための芝居とあって、「すっごい無駄な集中力になるんだろうな……」と思ったことを吐露。それでも「こんな機会はないと思って、笑いをこらえることに必死になって(演じました)」と話し、「(横浜が)ゴミ箱を開けると、聞いたことがないような音(驚いた声)を出されていて、すごいツボにはまってしまいました」と笑った。
ちなみに、プレゼントは劇中にも出てくるバカラのグラス。横浜は「お酒を入れて飲んでいます」と目を細めていた。(錦怜那)