成田凌、中学生時代の後悔を初告白 伊藤沙莉は子役時代のオーディションで“反抗”も
成田凌と伊藤沙莉が19日、日本橋三井ホールで行われたHuluオリジナルドラマ「あなたに聴かせたい歌があるんだ」配信スタート記念イベントに出席し、それぞれ「後悔していること」について語りあった。この日は藤原季節、上杉柊平、前田敦子、田中麗奈、萩原健太郎監督も来場した。
映画化もされた小説「ボクたちはみんな大人になれなかった」などで知られる燃え殻が、映像化のために書き下ろした完全オリジナルストーリーをもとにした本作。それぞれの夢をかなえようともがきながら生きる、まだ何者でもない6人の若者たちの17歳と27歳を中心に描く群像劇が展開する。
登場人物の17歳と27歳を描く物語ということで、劇中では制服姿を披露することとなった登壇者たち。成田も「8話分の教室のシーンが2日間に集約されていて。なかなかハードなスケジュールだなと思っていたのですが、完成品を観て、あれだけ撮っていた理由が分かりました」と語る。「本当にあそこからすべての物語が始まっているので、ひとつの空間ですけど、見えるものもそれぞれ違っていて。そういうことがすべて表現されていたなと思いました」とコメント。
実際に制服を着ることになって「イケてたよね、みんな」と呼びかけた成田。「とりあえず無垢(むく)であろうとは思いました。ただ、教室に入ると反射的に眠くなりますよね」と述懐。伊藤が「私が心がけたことが一つあって、年を重ねていくと、素足とかがより乾燥していく。だからピチピチに見えるようにボディークリームを塗ったりしていました」と続けると、藤原が「僕は見た目が若いですからね」と冗談交じりにたたみかけ、会場を沸かせた。
この日は、作品のテーマにちなんで「後悔していること」を尋ねられた登壇者たち。成田は「信じられないくらいのペースで思い出すのは、中学生の時のサッカーの試合中のこと。あの時、スライディングをしてゴールを決めていれば、もっと戦える人間に育っていたかもしれないなと思っていて」と切り出す。「これ、初めて人前で言う話なんですけど、このことを何回も思い出してしまって。スライディングで人とぶつかりたくない、痛いことは嫌だなと思っていて、でもあそこで点を決めていたら『戦えるんだ』という成功体験ができて、今ここにいないかもしれないです」と告白。
長い間、モヤモヤしていたという成田だが、司会者から「それがあるからこそ、俳優としての今があるのでは?」という言葉に「今の(告白)で消化できそうな気がします。あれをしてないから駄目だったんじゃなく、あれをしなかったから意味があるんだよと、あの頃の自分に言ってあげたいです」と晴れやかに語った。
続いて伊藤は、小学校の時のオーディションについて後悔があるという。その当時は長州小力や柳原可奈子といったお笑い芸人がマイブームだったということもあり、特技の欄に「モノマネ」と書き、オーディションでも披露していたという。「あるオーディションですごくウケたんですよ。二次審査でもう一回やって、三次審査でも、もう一回やってと言われて。これは『モノマネ枠』で呼ばれているんだな、芝居を観てもらってないな、と。(オーディションの)ブレイクタイムみたいな感じで呼ばれているんじゃないか、という気がしてしまったんです」
以来、伊藤は「何回もやらないですよ」と反抗してしまったそうで、オーディションは微妙な空気に。伊藤は落とされてしまったことで「普通にやっておけばよかったな、とたまに思い出します。意味がないと思わないで、楽しく終わればよかったなと。ちょいちょい思い出します」と語ると、成田も「そういうのあるよね」とその気持ちに寄り添っていた。(取材・文:壬生智裕)
Huluオリジナルドラマ「あなたに聴かせたい歌があるんだ」は5月20日より配信スタート