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檀れい、主演映画公開に目に涙を浮かべ「胸がいっぱい」

声を詰まらせた檀れい
声を詰まらせた檀れい

 女優の檀れいが4日、丸の内TOEIにて開催された映画『太陽とボレロ』の公開記念舞台あいさつに登壇し、満員の観客を前に「胸がいっぱいです」と目を潤ませた。

『太陽とボレロ』フォトギャラリー

 『相棒』シリーズなど俳優として数々の代表作を持つ水谷豊が3度目の監督を務めた本作。解散することが決まった地方都市のアマチュア交響楽団を舞台に、メンバーたちの人間模様を描く。舞台あいさつには檀、石丸幹二町田啓太森マリア田口浩正藤吉久美子田中要次六平直政原田龍二河相我聞永岡佑高瀬哲朗梅舟惟永木越明、水谷監督が出席した。

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太陽とボレロ
交響楽団員を演じたキャストが勢ぞろい

 コロナ禍の影響で撮影が1年延期になるなど、さまざまな困難があったなか、昨日無事初日を迎えた。檀は楽団員が勢ぞろいした壇上を見渡し、「こんなに素晴らしい役者さんたちとお仕事をしたんだなと思うと感無量です」と語ると、満員の観客を前にして「胸がいっぱいです。心からうれしく思います」と声を詰まらせ、目に涙を浮かべた。

太陽とボレロ
トランペット奏者役の町田啓太

 本作で奏でたクラシックの演奏は、吹き替えなしで俳優が挑んだ。トランペット奏者・田ノ浦を演じた町田は「僕は水谷監督とお会いしたとき、トランペット経験者ですと言ってしまったんです」と苦笑いを浮かべると、「でも実際は鼓笛隊で少し音を出した程度で、自分でハードルを上げてしまった」と告白。演奏の練習は大変だったようで「試練でした」と町田は語ったが、一方で「大先輩の方々が緊張して練習されている姿は何とも言えないすてきな空気で、その場にいることができたことがうれしかった」と晴れ晴れとした表情を見せていた。

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 町田の他にも演奏にまつわる苦労話が次から次へと語られると、水谷監督は「最後の演奏のシーンでは、モニターを見ながら撮影を忘れてしまうぐらい(心が)やられてしまった」と感想を述べる。檀も「本当に素晴らしかった」と語ると、「お芝居をしながらの演奏は、口では言えないほどの努力があったと思います」と俳優たちの労をねぎらっていた。

 物語はラストに小さな奇跡が起こる。檀は「この作品も天候を含め、いろいろな奇跡がありました」と撮影を振り返ると、「この映画自体が奇跡のような作品。生きていればつらいことも悲しいこともあると思います。それは誰の人生でも同じ。でもこの映画を観れば、頑張った先には奇跡が起こるんだと感じていただけたと思います。人生ってそんなに悪くないんだなと思っていただけたらうれしいです」と作品に込めた思いを語った。(磯部正和)

映画『太陽とボレロ』は公開中

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