『トップガン』続編監督、ルースター役マイルズ・テラーの写真に口ヒゲ合成でトムに推薦
映画『トップガン マーヴェリック』のジョセフ・コシンスキー監督が、製作の初期段階から、トム・クルーズに対して、主人公マーヴェリックの相棒・グースの息子ルースター役にマイルズ・テラーを推していたことを、Vultureのインタビュで明かしている。
ブラッドリー・”ルースター”・ブラッドショーは、前作『トップガン』(1986)で、訓練中の事故により命を失ったマーヴェリックの相棒・グース(アンソニー・エドワーズ)の息子。ある事情からマーヴェリックとは疎遠となっており、教官と訓練生の立場で再開した二人のドラマも続編の見どころ。マイルズも、グースを思わせる口ひげをたくわえ、ルースターを好演している。
『オブリビオン』(2013)でトムとタッグを組んでいるコシンスキー監督は、マイルズとも、森林消防士たちの実話を描いた『オンリー・ザ・ブレイブ』(2017)や、今月Netflixで配信される『スパイダーヘッド』などで仕事をする仲。それだけに、『トップガン』を企画中に彼の事が頭にあったと言い「2017年5月のこと、『オンリー・ザ・ブレイブ』のポストプロダクション中だった僕は、(同作に出演する)マイルズのことが気になっていたんです」と明かしている。
『オンリー・ザ・ブレイブ』でマイルズは、ジョシュ・ブローリン演じる主人公と師弟関係を築くキャラクターを演じており、それがマーヴェリックとルースターを思わせたのか、コシンスキー監督はトムに彼をプッシュ。「あの映画のマイルスの髪もブロンドだったので、トムに彼の写真を見せました。確か、僕がフォトショップで口ひげを生やしたんだと思う。『この子と一緒に仕事をしたんだ。本当にいい奴だったよ』ってね」
実際の選考にあたっては、トムの自宅にハリウッドの若手俳優が何人も招かれた事が報じられており、最終的にマイルズは、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のニコラス・ホルト、『ドリーム』のグレン・パウエルと共に候補に残った。コシンスキー監督は「それでも僕らはオーディションを行い、マイルズは自分で役を勝ち取ったんです」と証言。ちなみに『オンリー・ザ・ブレイブ』には、マーヴェリックの元恋人として登場するペニー役のジェニファー・コネリーも出演している。また、ルースター役を逃した落選組の一人であるグレンは、トムの説得を受けて、もう一人のエースパイロット、ハングマン役で出演し、こちらの演技も好評を呼んでいる。(編集部・入倉功一)