笑福亭鶴瓶、監督に「めっちゃ怒られる」 怪盗グルー役12年務めるも
笑福亭鶴瓶が8日、都内で行われた映画『ミニオンズ フィーバー』日本語吹き替え版完成会見に出席し、12年間にわたってシリーズで怪盗グルーの声を演じているが「いまだに監督にめっちゃ怒られています」と慣れることがないと明かした。会見には本シリーズ初参戦の市村正親、尾野真千子も参加した。
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本作は、世界的な人気を誇る『ミニオンズ』シリーズ最新作。ミニオンと怪盗グルーが出会った1970年代を舞台に、大悪党集団“ヴィシャス・シックス”に憧れるグルーが誘拐されてしまうことから起こる騒動を描く。
映画『怪盗グルーの月泥棒 3D』以来、12年間にわたってグルーの声を演じている鶴瓶。しかし、毎回アフレコには苦労しているといい、「本当に下手くそなので、収録にすごく時間が掛かるんです。他の方は結構すぐ終えて帰るというウワサを聞いているので、10年以上やっているのに何なんでしょうね」と苦笑い。
今回の収録も「監督にめちゃくちゃ怒られたんですよ、この年になって」とぼやくと、今回シリーズに初参戦となった市村と尾野に「二人は本当にキャラクターになじんでいるよね。12年やってもまだ俺は役になじんでいる感じがないんだよね」と羨ましそうな視線を向ける。
そんな鶴瓶の称賛に、ヴィシャス・シックスの元リーダーで、グルーの生涯の師匠となるワイルド・ナックルズの声を演じた市村はうれしそうな表情を浮かべると「うちは子供たちが大好きな作品だったので、オファーを受けた時は『やったー』って思いました。俳優生活50年をかけて取り組みました」と語る。
ワイルド・ナックルズからヴィシャス・シックスのリーダーの座を奪い取る大悪党ベル・ボトムの声を演じた尾野も「世界的に有名な作品。お話を頂いて最初に頭に浮かんだのが、姪っ子や甥っ子たちの喜ぶ顔。わたしは地味な映画への出演が多いので『こういう仕事をしているんだよ』と胸を張れます」と明かして会場を盛り上げていた。
本作では、グルーとミニオンたちの出会いが描かれる。鶴瓶は「出会いからずっとグルーのために動いてくれているミニオンたちが愛おしい。この作品を観て、あらためて関係性をしみじみ実感できました」と語ると、「コロナで延期になって、僕自身も作品を観るのがとても楽しみだった」と自身も待ち望んでいた映画だったと打ち明けていた。(磯部正和)
映画『ミニオンズ フィーバー』は7月15日より全国公開