宮本信子、芦田愛菜との10年ぶり共演にしみじみ「もう愛菜ちゃんって言えない」
芦田愛菜と宮本信子が8日、都内で行われた映画『メタモルフォーゼの縁側』のヒット祈願イベントに出席。およそ10年ぶりとなった共演を振り返った。舞台あいさつには芦田と宮本のほか、共演者の高橋恭平(なにわ男子)、生田智子、光石研、狩山俊輔監督も登壇した。
【写真】女子高生と老婦人がBLを通じて友情を育む!『メタモルフォーゼの縁側』
「このマンガがすごい!2019」オンナ編第1位を受賞するなど数々の漫画賞に輝いた鶴谷香央理のコミックを実写映画化した本作。17歳の人付き合いが苦手な女子高生・佐山うらら(芦田)と夫に先立たれた75歳の女性・市野井雪(宮本)が、ボーイズラブ漫画を通じて交流を深めていく様を描く。
芦田は本作での役づくりについて「原作の雰囲気がすごく好きなので、うららの雰囲気を壊したくないと思っていました。原作に忠実な脚本だったので、この部分はうららはどんな表情しているんだろうと、原作を見ながらうらら像を作っていきました」と振り返る。
2011年の『阪急電車 片道15分の奇跡』以来の共演となる芦田と宮本。10年ぶりの共演でも息ぴったりだったようで、感想を問われると芦田は「楽しかった」とにっこり。宮本も「愛菜ちゃんと10年ぶりだけど、楽しかった。10年前は阪急電車の中で(共演していて)私の手の中に(芦田の)手がすっぽり入った。それが10年経ったら素敵なお姉さんになっていて……。もう愛菜ちゃんって言えない」と話す。
二人はその後、本作の内容にちなんで「メタモルフォーゼしたいものは?」という質問に回答。芦田は「猫が家にいるので猫になりたい」とコメント。「日向でゴロゴロしたり、普段何が楽しいか聞いてみたいことがたくさん。質問してみたいです」と理由を明かす。宮本は「『スター・ウォーズ』のヨーダ」と意外な回答。「ヨーダが大好きで……。なれるならなってみたい。世の中が平和になるように、ヨーダの力を借りて、そんな風に思っています」と話して会場を和ませた。
高橋はうらら(芦田)の幼なじみの河村紡役を務めたが、紡について「さりげないイケメン」と分析していたとのこと。「イケメンを出すんじゃなく、出ちゃうみたいな、そういう意識でやっていました」と話して笑顔を見せる。前述の「メタモルフォーゼしたいもの」については「鏡が好きなので鏡になってみたい」と述べ、「子どもの頃は鏡に入れるって信じていたんです。ミラーワールドがあるって思っていたので」と語った。(取材・文:名鹿祥史)
映画『メタモルフォーゼの縁側』は6月17日より公開