ナオミ・ワッツ53歳、更年期障害について語る「年を取ることは特権」
映画『21グラム』『インポッシブル』でアカデミー賞にノミネートされた女優のナオミ・ワッツ(53)が、更年期障害を取り巻く問題についてInstagramに自身の思いをつづっている。
すっぴんと思しき写真とともに、「更年期障害という言葉はあなたを怖がらせる?」と切り出したナオミ。「わたしはそうだった……だけど、なぜ? それはただ自然な人生の局面であり、人口の半分は直接的に影響を受け、もう半分は間接的に感じるものなのに(だからちょっと読んでみて……男性であっても!)」と問題提起する。
30代後半になって家族を持つことを考え始めたというナオミは、その時に更年期という問題に直面することになったのだという。「誰もそのことについて話していないのに、なぜわたしはそれがわかったのだろう? わたしは同年代の友達よりも早く更年期になった。恩師やお母さんはそのことについて話す気はなさそうで、わたしはどう助けを求めればいいかわからず、彼女たちはどう助ければいいかわからなかった……医者たちですら、ほとんど何も言ってくれなかった。奇妙なことに、何世代もの間そうしてきたのだから、女性たちはただ我慢して対処しろという暗黙の了解があった」
ナオミは2025年までに10億人以上が更年期になるという今こそ、この問題を啓蒙すべきだとして、「偏見をなくし、わたしたちが感じてきた恥じる気持ちに対処し、未来の世代のために、健康的な基盤を作る手伝いをしましょう」と呼び掛ける。「年を取ることは特権であり、わたしたちが積み重ねてきた経験を誇りに思う時がきた。力を感じ、悪びれることはないの。変化をもたらす世代の一人であることはエキサイティングだと思う。もう、一人で耐える必要はない」と続け、現在、更年期に関するプロジェクトに取り組んでおり、今後も発信していくと明かしている。(朝倉健人)