鈴木杏&遠藤雄弥が22年ぶり再共演 山崎貴監督『ゴーストブック』で城桧吏の両親役
俳優の鈴木杏と遠藤雄弥が、『ALWAYS 三丁目の夕日』『STAND BY ME ドラえもん』などの山崎貴監督の新作映画『ゴーストブック おばけずかん』(7月22日公開)で22年ぶりに再共演することが明らかになった。鈴木と遠藤は2000年に公開された山崎監督のデビュー作『ジュブナイル』で、宇宙から来た超高性能ロボット・テトラと冒険を繰り広げる少年少女にふんしており、テトラは本作にも登場するという。
本作は、累計発行部数130万部を突破する童話シリーズ「おばけずかん」(作:斉藤洋/絵:宮本えつよし)に基づく冒険ファンタジー。どんな願い事も叶えてくれる一冊の本=おばけずかんを手に入れた子供たちを待ち受ける数々の試練、新たな出会い、そして別れを描く。子供たちに、総勢500人以上の中からオーディションで選ばれた城桧吏、柴崎楓雅、サニーマックレンドン、吉村文香がふんするほか、先生役として4年ぶりの映画出演となる新垣結衣、子供たちが訪れる古本屋の店主役として神木隆之介が出演する。
鈴木と遠藤が演じるのは、主人公・一樹(城桧吏)の両親。『ジュブナイル』では宇宙から来たロボット・テトラと出会う少女・岬を演じた鈴木と、少年・祐介を演じた遠藤。22年ぶりの再共演について、鈴木は「山崎監督やプロデューサーの阿部(秀司)さんが2020年になったら『ジュブナイル』の大人のシーンをみんなで撮りたいとずっと仰っていたことが、今回こういった形で叶って嬉しかったです」と言い、遠藤も「杏ちゃんとも、また大人になってから共演したいと思っていたので、今回こういうゆかりの現場でご一緒できて嬉しかったです。『ゴーストブック』の撮影現場でテトラをみたときはこみ上げるものがあって、自分が思っている以上に『ジュブナイル』は特別な作品だと改めて思いました」とコメント。
なお、テトラが一樹の家に登場することになった経緯は、衣装合わせの際に家のデザイン画を見た鈴木が「家の中にテトちゃんいてもいいのに」と言ったことがきっかけ。『ジュブナイル』のラストシーンのその後を想起させるような設定にもなっているという。
鈴木、遠藤、山崎監督のコメント全文は下記の通り。(編集部・石井百合子)
鈴木杏
遠藤さんとの共演は、この二十数年を各々が別の場所でいろんなことを乗り越えてきたと思うとすごく感慨深いものがありました。山崎監督やプロデューサーの阿部さんが 2020 年になったら『ジュブナイル』の大人のシーンをみんなで撮りたいとずっと仰っていたことが、今回こういった形で叶って嬉しかったです。一樹の家のデザイン画をみたときに冗談で「テトラは?」と言ったら、本当に置いてくださって。「テトラ」をみたらなおさら、みんなに会いたくなりました。今回の脚本を読んだときも、子供たちのやりとりにグッときて、母性がでてくるというか、当時の自分たちもこういう感じだったんだろうなと思いました。子供たちの冒険と、おばけたちがどういうふうに出てくるかすごく楽しみです。
遠藤雄弥
あっという間に撮影が終わってしまいましたが、山崎組は相変わらず柔らかい空気感で、すごく素敵な現場でした。杏ちゃんとも、また大人になってから共演したいと思っていたので、今回こういうゆかりの現場でご一緒できて嬉しかったです。『ゴーストブック』の撮影現場で「テトラ」をみたときはこみ上げるものがあって、自分が思っている以上に『ジュブナイル』は特別な作品だと改めて思いました。『ジュブナイル』は僕にとっても杏ちゃんにとっても人生に大きく影響を与えた作品なので、『ゴーストブック』の子供たちにとってもそうであると思うし、最後まで山崎監督との冒険を楽しんでほしいです。
山崎貴監督
『ジュブナイル』撮影の日々は大人になってから思いがけず貰えた夏休みみたいで、強く強く記憶に残っています。ですから『ジュブナイル』はただ単に監督デビュー作ということだけには留まらない自分の中でも大切な作品です。今回の『ゴーストブック おばけずかん』は久しぶりに子供達を中心にした作品ということで、杏ちゃんと遠藤くんにその何処かに居て欲しいなと思いオファーしました。それぞれの場所で戦ってきた2人がまるであの映画の続きのようにそこに居てくれる姿には胸が熱くなる思いでした。