『ソー:ラブ&サンダー』悪役クリスチャン・ベイルの出演、決め手は子供たちの後押し
映画『ソー:ラブ&サンダー』(7月8日全国公開)で悪役ゴアを演じるクリスチャン・ベイルが、本作出演を決めた理由と、「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を全く知らなかった」という発言の真意について、日本向けのインタビューで明かした。
本作は、アベンジャーズの初期メンバーとしても知られる雷神ソー(クリス・ヘムズワース)が活躍するシリーズ第4弾。クリスチャンふんするゴアは“神殺し”とも呼ばれ、全宇宙の神々を滅ぼすため、ソーやヴァルキリー(テッサ・トンプソン)の前に立ちはだかる。
クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』3部作では、バットマンを演じていたクリスチャン。シリーズ第3弾『マイティ・ソー バトルロイヤル』を手がけ、本作にも続投するタイカ・ワイティティ監督のファンであることを告白するも、『ラブ&サンダー』は当初スケジュール等などの都合から出演を断る予定だったという。
そんなクリスチャンの決断に待ったをかけたのは、愛する子供たちだった。「子供たちが僕を正したんだ。『ノー、ノー、ノー。それは可能だよ、お父さん。あなたはこの映画をやるんだ』とね。僕は『本当に? 僕はこれをやることになるの?』って言ったら、彼らは『イエス』と返した。正直に言って、これは彼らがそういうことを言った初めての映画だったんだ。『これをパスすることなんてあり得ない』とね」
クリスチャンといえば、本作出演までMCUが何なのか全くわからなかったと Total Film 誌のインタビューに明かし、話題となっていた。その発言について、本人は「僕がよく知らなかったのは、“MCU”という頭字語だった。僕はあまり多くの映画を観ないからだよ」とあくまでワードが理解できなかっただけと補足。「だから、誰かが僕に『おお。あなたはMCUに参加したんですね』と言った時、僕は『なに?』と言ったんだ。もし彼らが“マーベル”と言っていたら『ああ、そうか。わかった。わかるよ』となっていたと思う。僕はただ、そういうこと全てに対して新米だったんだ」と裏話を明かしていた。(編集部・倉本拓弥)