『ソー:ラブ&サンダー』ロキ追悼タトゥー、普通より「5倍大きく」とマーベル社長がお願いしていた
映画『ソー:ラブ&サンダー』(全国公開中)でソーの背中いっぱいに刻まれた義弟ロキ(トム・ヒドルストン)の追悼タトゥーについて、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギが「(通常より)5倍大きく」とタイカ・ワイティティ監督にお願いしていたという。ワイティティ監督がInsiderのインタビューで明かした。
ソーのタトゥーが確認できるのは、映画の予告編にも登場する全知全能の神ゼウス(ラッセル・クロウ)とのシーン。ゼウスによって全裸にさせられてしまったソーの背中には巨大なタトゥーが入っており、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でサノスに殺されたロキを弔う「RIP Loki(ロキよ、安らかに)」という文字と、彼の兜が刻まれている。
タトゥーが背中全体に入るほどのサイズになったのは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の舵を取るファイギ社長の案だった。ワイティティ監督は「本作で絶対に(タトゥーを)入れようと決めていて、考えた結果背中に入れることにしました。そしたら、ケヴィンが『(通常より)5倍大きくできないか?』と言ってきたんです。彼の背中全体にタトゥーが刻まれているのは、それが理由です」と証言している。
監督によると、ロキの追悼タトゥーは『バトルロイヤル』の時点でソーに入れる案が存在したそうだ。「死を偽装したロキがソーと再会を果たした時、ソーは彼が生きていることが信じられず、『お前の死を弔って、この変なタトゥーまで入れたんだぞ』というセリフを言う予定でした。ソーが服を脱ぐと、そこには RIP Loki と刻まれているんです」と詳細を明かしており、結局さまざまな事情で採用はされなかったという。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』から派生した時間軸のロキを描く単独ドラマが制作されるなど、ロキは今もMCUに登場している。本作に彼が登場しないことに関して、ワイティティ監督は「私たちからすると、ロキは死んだ存在」と Cinema Blend で説明しており、ソー役のクリス・ヘムズワースも「俺たちはトムが大好きだ。でも死んだ。彼ではなく、ロキというキャラクターがね」とコメントしている。(編集部・倉本拓弥)