二宮和也の真剣な表情！『TANG タング』撮影の舞台裏＆メイキングカット公開

　二宮和也が主演を務める映画『TANG タング』（8月11日公開）から、メガホンを取った三木孝浩監督と話し合いながら真剣に撮影に挑む二宮を捉えたメイキングカットが公開された。

SixTONES京本大我はナルシスト役！『TANG タング』場面カット

　ゲーム三昧で妻に捨てられたダメ男・健（二宮）と、記憶をなくしたロボット・タングの大冒険を描く本作。健の妻・絵美役を満島ひかりが演じるほか、市川実日子、小手伸也、奈緒、京本大我（SixTONES）、かまいたちの山内健司と濱家隆一、景井ひな、武田鉄矢が共演に名を連ねる。

　本作の撮影は2021年3月から5月にかけて行われた。二宮、満島のクランクインは3月26日で、都内にある洋館風のハウススタジオで華やかなホームパーティのシーンが撮影された。ドレスやスーツに身を包んだエキストラたちが揃ったところで、三木孝浩監督がシーンの説明を開始。二宮は、スタッフと歓談しながらその様子を眺めていたという。

　絵美が開けたシャンパンのコルクを健がキャッチするシーンでは、実際にコルクは飛んでいないが、二宮の“飛んできたコルクをキャッチする”演技の上手さにより、スムーズに撮影は完了。初日を振り返った二宮は「ここからどうなっていくか想像がつかない。タングとの会話も実際には1人で演じますからね」と気を引き締めつつ、「ロボットとの共演に縛られ過ぎず、いい芝居を優先したい」と意気込んでいた。

　さらに、健とタングの出会いのシーンは、千葉県内の牧場で4月2日に撮影された。タングはポンコツロボットという設定のため、ボディーのあちこちをさび付かせた、傷み具合のディテールにもこだわりが詰まっているという。タング本体は一点物のため、タング本体を実際に置いた撮影では、手足や首を動かすシーンは専門のスタッフが黒子的にタングを動かし、二宮と演技を合わた。シーンによっては腕だけのパーツなどを使って撮影。そこから、細部まで作り込んだ「本番用」と「簡易版」を使い分け、一つのシーンにおいても無数に撮影が生じたそうだ。

　二宮は、「CGと合成を使う現場らしさを感じています」と語りつつ、「人間がポップにやらないと、CGに追いつけない」と完成形を見据えた演技のこだわりを明かしていた。

　二宮がクランクアップを迎えたのは5月10日。海岸線が一望できる岬で、物語の終盤にある健とタングによるエモーショナルなシーンが撮影された。二宮はクランクアップを迎えた際には「本当にうれしいです」と充実感をにじませつつ、「誰一人新型コロナウイルスの感染者が出なかった。これは我々の映画への愛情です」と感染対策を徹底して撮影を行ったスタッフ・キャストを労い、三木監督は、「みんなが手探りだったけど、考え抜いてタングと一緒に成長できた」と語っていた。（編集部・梅山富美子）