『美女と野獣』新たな実写版ベルは黒人&フィリピン系
ディズニーの名作アニメーション映画『美女と野獣』の公開30周年を記念した特別番組で、シンガー・ソングライターのH.E.R.がベル役を務めることが明らかになった。放送局である米ABCが発表した。
番組では、映画の上映とともに、この日のためにキャスティングされた実写版キャストによるミュージカルのライブパフォーマンスが行われるとのこと。ライブパフォーマンスでは、オリジナルのアニメーション映画にインスパイアされた全く新しいセットと衣装が使用されるという。『イン・ザ・ハイツ』のジョン・M・チュウ監督が製作総指揮を務め、ハミッシュ・ハミルトンが監督する。
フィリピン系の母とアフリカ系の父を持つH.E.R.は「わたしが『美女と野獣』のレガシーの一部になれるだなんて信じられません。世界は、黒人でフィリピン系のベルを見ることになります! わたしはずっとディズニープリンセスになりたいと思ってきました」と喜びのコメント。「二人の素晴らしい監督、ハミッシュ・ハミルトンと大好きなジョン・M・チュウと仕事ができることになりました。とても現実離れしていて、これ以上ないほど感謝しています」と続けた。
現在25歳のH.E.R.は、『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』の主題歌「Fight For You」でアカデミー賞歌曲賞に輝き、5度のグラミー賞受賞を誇る実力派。ワーナー・ブラザースが手掛ける『カラーパープル』の再映画化で長編映画デビューを果たすことも決まっている。
『美女と野獣』の特別番組は米ABC局で12月15日に放送。翌日からDisney+でも配信される予定となっている。『美女と野獣』は2017年、エマ・ワトソン主演で実写映画化もされている。(編集部・市川遥)