『ゲット・アウト』監督の新作『NOPE/ノープ』が首位デビュー
全米ボックスオフィス考
先週末(7月22日~7月24日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、『ゲット・アウト』『アス』で知られるジョーダン・ピール監督のSFホラー『NOPE/ノープ』が興行収入4,436万6,910ドル(約60億円)で首位デビューを果たした。IMAXでの撮影を売りにしているだけあって、興収の約三分の一がIMAXをはじめとしたプレミアム・ラージ・フォーマットの劇場での売り上げだった。(数字は Box Office Mojo調べ、1ドル135円計算)
【動画】絶対に見てはいけない謎の“飛行物体”…『NOPE/ノープ』最新予告編
『NOPE/ノープ』は、とある田舎町を舞台に、謎の“飛行物体”を目撃した兄妹(ダニエル・カルーヤ、キキ・パーマー)が経験することになる想像を絶する事態を映し出したSFホラー。コロナ禍におけるオリジナル作品としては最高のオープニング興収を叩き出し、ピール監督がその名前で観客を呼び込むことができる数少ない監督の一人であることを証明したといえる。
ただし、立派な成績であることは間違いないとはいえ、ピール監督の前作『アス』は製作費2,000万ドル(約27億円)でオープニング興収は7,111万7,625ドル(約96億円)。それと比較してしまうと、製作費6,800万ドル(約92億円)の『NOPE/ノープ』のオープニング興収が4,436万6,910ドル(約60億円)というのは少々物足りなくも感じられる。
『トップガン マーヴェリック』は公開9週目もトップ5位圏内をキープ。累計興収は6億3,583万6,882ドル(約858億円)となり、2012年公開の『アベンジャーズ』を抜いて歴代全米興収ランキングで9位となった。(編集部・市川遥)
7月22日~7月24日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『NOPE/ノープ』
2(1)『ソー:ラブ&サンダー』
3(2)『ミニオンズ フィーバー』
4(3)『ウェア・ザ・クロウダッズ・シング(原題) / Where the Crawdads Sing』
5(4)『トップガン マーヴェリック』
6(5)『エルヴィス』
7(6)『ポーズ・オブ・フューリー:ザ・レジェンド・オブ・ハンク(原題) / Paws of Fury: The Legend of Hank』
8(7)『ブラック・フォン』
9(8)『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』
10(9)『ミセス・ハリス・ゴーズ・トゥ・パリス(原題) / Mrs Harris Goes to Paris』