ルッソ兄弟、アナ・デ・アルマスのタフな魅力に感服『グレイマン』を支える女優陣
『アベンジャーズ』シリーズの兄弟監督、アンソニー・ルッソとジョー・ルッソが、Netflixのアクション大作『グレイマン』でタッグを組んだ女優陣、アナ・デ・アルマスとジュリア・バターズの魅力を語った。
『グレイマン』は、マーク・グリーニーの小説「暗殺者グレイマン」シリーズを原作に、所属組織の機密を知ったことで命を狙われる、CIAの雇われ工作員シエラ・シックス(ライアン・ゴズリング)の戦いを描くアクション大作。アナは、シックスの任務に同行したことで陰謀に巻き込まれる工作員、ダニ・ミランダを演じている。
『ブレードランナー 2049』でライアンと共演した際は、主人公・Kを癒すAI役で献身的で純粋なキャラクターを演じたアナだが、『グレイマン』では一転。要所要所でシックスのピンチを救うタフなエージェント役に挑み、昨年話題を呼んだ『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のように、シーンを掻っ攫う大活躍を見せる。
マーベル映画で何人もの名女優とタッグを組んだルッソ兄弟も、彼女の実力は認めるところ。ジョーは「アナは素晴らしい俳優です。今まさに、世界的な人気を博している存在であり、カメラに映ると素晴らしいカリスマ性を発揮する。とても仕事熱心で、役づくりのため一生懸命に訓練することをいとわないタフさも兼ね備えています」と感服した様子で語る。
「この映画では、ダニ・ミランダという女性が、男性に一切頼る必要のないキャラクターであることがとても重要だったんです。この手のジャンルの伝統的な役割が逆転していて、男性が女性を守るのではなく、ミランダが幾度もシックスの命を救う。シックスが、いつか彼女を助けるチャンスがほしいと自虐的にジョークを飛ばす場面さえある。それができる激しさ、強さ、カリスマ性を持ったキャラクターを演じることができる、アナのような役者を見つけるのは容易なことではありません」と手放しで絶賛している。
さらにもう一人、本作でメインを張る女優の一人が、クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で、業界慣れした子役の少女を演じたジュリア・バターズだ。『ワンス』でレオナルド・ディカプリオ相手に堂々たる演技を披露して注目を浴びたジュリアは、『グレイマン』で、シックスを組織に引き入れた元CIA管理官フィッツロイ(ビリー・ボブ・ソーントン)の姪クレアを演じている。
シックスは、かつてクレアのボディーガードを務めた過去があり、その時に培った絆は、彼にとっても大切な記憶。執拗にシックスを狙う敵役ロイド(クリス・エヴァンス)にクレアが誘拐されたことで、シックスは彼女を救うべく奮闘することになる。
「ジュリアの演じたキャラクターは、いわばこの映画の魂とも言うべきもの。彼女を守りたいというシックスの思い、そして映画を観ている我々の、彼女を守り抜いてほしいという思いが、この作品を動かすエンジンのような役割を果たしているんです」とその重要性を力説するジョー。そのうえで、ジュリアの才能にも感服した様子で「傑出した才能があり、クレアを演じるのに彼女以上の役者はやはり居ないと思います。とにかく将来有望で、素晴らしい将来が彼女を待っているでしょう。今後の活躍が楽しみです」とベタ褒めだった。
さらに本作には、『マトリックス レザレクションズ』で青髪の戦士バッグスを演じて注目を浴びたジェシカ・ヘンウィックや、マーベルドラマ「ルーク・ケイジ」でマライア・ディラードを演じたアルフレ・ウッダードが出演。シックスとロイドに負けないタフなキャラクターを演じている。(編集部・入倉功一)
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