マーベル社長、アベンジャーズ初期メンバー全員殺害を提案していた
マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギが、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でアベンジャーズの初期メンバー全員を死なせようと提案していたことが判明した。監督のルッソ兄弟がポッドキャスト番組「Happy Sad Confused」で明かした。(以下、『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレを含みます)
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『アイアンマン』から始まったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の10年を総決算する作品として、アベンジャーズと、全宇宙の生命を半数にした敵サノスの壮絶な戦いを描いた本作。本編ではアベンジャーズ初期メンバーとしてアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)とブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)が命を落としたが、ファイギは一時、二人のみならず、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)、ソー(クリス・ヘムズワース)、ハルク(マーク・ラファロ)、ホークアイ(ジェレミー・レナー)も始末しようとしていたのだという。
ジョー・ルッソ監督は「誰が死ぬのかについては、たくさんのうわさがあった。ケヴィン(・ファイギ)は実際、あるタイミングで、初期メンバーを全滅させようと提案してきた」と衝撃の告白。「僕たちは、それはあまりにも攻撃的で、観客はそれに対処できないだろうと思った。それで、映画を通して犠牲になるキャラクターを一人か二人選ぶ感じにするなら、アクションが止まって感情的なカタルシスがあり、その後で物語を続ける余裕が持てるじゃないかとなったんだ」と現行の案が採用されることになったと説明した。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』完成までには、いくつか残酷なアイデアがあったことがこれまでにも判明している。ルッソ兄弟は一時、サノスがアベンジャーズの前に切り落としたキャプテン・アメリカの頭を放り投げるというコンセプトに取りつかれていたほか、死に際のアイアンマンのビジュアル案には、片方の目玉が飛び出し、頬までぶら下がっているというものもあったという。(編集部・市川遥)