羊から産まれた“何か”に執着する夫婦の狂気…A24『LAMB/ラム』本編映像公開
映画『へレディタリー/継承』『ミッドサマー』などで知られる気鋭のスタジオ・A24が北米配給を手がけたスリラー『LAMB/ラム』(9月23日全国公開)から、羊から生まれた“何か”に執着する夫婦の狂気を切り取った本編映像が公開された。
アイスランドの人里離れた田舎で暮らす羊飼いの夫婦が、羊から産まれた“羊ではない何か”を育てていく本作。子供を亡くした二人は、産まれてきた“何か”にアダと名付け、愛情を注いでいくが、アダとの生活はやがて二人を破滅へと導いていく。監督は『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などの特殊効果を担当した新鋭ヴァルディミール・ヨハンソンで、『プロメテウス』のノオミ・ラパスが羊飼いマリアを演じている。
公開されたのは、ノオミ演じるマリアと夫イングヴァルが険しい表情でアイスランドの山間部を歩くシーン。アダを守るように抱きかかえるイングヴァルと背後を気にするマリアにつきまとうかのように、一頭の羊が迫ってくる。夫婦の行動を不服に思っているのか、執拗に鳴く羊に、マリアは「来るな!」と激しい怒声を浴びせる。アダに対するマリアの深すぎる愛情が狂気に変わり、夫婦の物語はこの後どのような結末に行き着くのか。「史上最高」とも称されている、ノオミの迫真の演技にも注目したい。(編集部・倉本拓弥)