ももクロ、同じ思いで進んできた 今を映すドキュメンタリーで実感
19日、映画『ももいろクローバーZ ~アイドルの向こう側~〈特別上映版〉』の初日舞台あいさつが都内で行われ、ももいろクローバーZの百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、高城れに、そして酒井祐輔監督が登壇、撮影の裏話や本作を通して感じた思いなどを打ち明けた。
2008年に結成し、2014年には国立競技場での女性グループ初のワンマンライブを成功させたガールズユニット「ももいろクローバーZ」。結成当時は10代だったメンバーが30歳に近づき、何を考え、どこへ向かおうとしているのか。本作では、インタビューや密着映像などを通して、ももクロの“いま”に迫る。
玉井が「結成14周年を迎えて、アイドルとしてはベテランですけど、こういう歴史があるからこそ、ドキュメンタリーが深みを増すものになるのかなと思います」と自信をのぞかせると、佐々木も「普段からキャラを作っていないので、みんなが知らない面を見せられるか不安だったんですけど、結婚について話しているところは今のわたしたちならではですし、新鮮に観ていただけるんじゃないかな」とファンの期待をあおった。
百田は「現場が一瞬ピリつくとか、リーダーのわたしがライブが終わった後にみんなを集めて反省会をするとか、一回くらいそういうのを挟んでおいたらよかったのかな? と思った」とぶっちゃけて会場の笑いを誘いつつ、「今まで聞かれたことがないような質問が多くて、これってみんな興味があるのかな? と思ったんですけど、(答えることによって)自分も(メンバー)みんなもこんな風に思っていたのか……と(わかり)新鮮でした。年齢を重ねてきたんだなというのも実感しました」としみじみ語る。
高城はメンバーそれぞれのインタビュー映像を見て「考え方や伝え方が違うけど、みんなが共通して同じ方向を向いていた」と感じたことを明かし「今まで同じ思いで進んでこれて、うれしい気持ちと、これからの楽しみでワクワクしました」とうれしそうに笑った。
そんな4人のインタビューを撮影した酒井監督は、一番ギャップを感じたメンバーについて「玉井さん」と回答。ネタバレになるということで詳細は明かさなかったが、その代わりの裏話として、「気心は知れているから、いつも通りに話してもらえればいいなと思っていたんですけど、いざインタビューになると結構、真面目になるんだなと思った」と暴露。その一方で、「佐々木さんが一番、いつも通り」と明かすと、佐々木も「わたしもみんなが結構敬語でしゃべっていて、わたしばっかり『~じゃん』といつもみたいにしゃべっていたから、みんなみたいにちゃんとしゃべればよかった」とはにかんでみせ、モノノフ(ももクロファンの愛称)たちを笑わせていた。(錦怜那)