一体感すごッ!『ONE PIECE』応援上映「ウタLIVE in 映画館」体験してみた
『ONE PIECE FILM RED』の無発声応援上映「ウタLIVE in 映画館」が3日、東京・新宿バルト9と、大阪・梅田ブルク7で開催された。発売日に即完売となったチケットを手にした観客は、うちわ、ペンライト、ケミカルライトなどの応援グッズを片手に、作品を楽しんでいた。
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8月6日に初日を迎え、同月31日までの26日間で動員860万人・興行収入120億円を突破するなど、旋風を巻き起こしている本作。応援上映といえば、掛け声や歓声で会場が一体感に包まれることが魅力の一つだが、コロナ禍での実施ということもあり、この日は“無発声”というルールのなか、観客はペンライトやうちわなど、思い思いの応援グッズをスクリーンに持ち込んだ。
映画の魅力は何といっても、赤髪海賊団を率いるシャンクス(池田秀一)の“娘”である歌姫・ウタ(声優キャスト:名塚佳織、歌唱キャスト:Ado)のライブシーン。日本の音楽シーンを牽引する豪華アーティストたちの提供楽曲が、物語にリンクする形で流れると、観客のボルテージも上がっていく。
応援上映では、楽曲毎にペンライトのカラーが決まっている。例えば、ライブのオープニングを飾る主題歌「新時代」はピンク。ウタの伸びのある歌声がスクリーンから流れると、客席のペンライトは一斉にピンク色に変わった。その後も「私は最強」(オレンジ)、「逆光」(レッド)、「ウタカタララバイ」(グリーン)、「Tot Musica」(パープル)、「世界の続き」(イエロー)、「風のゆくえ」(ブルー)と、楽曲毎にペンライトの鮮やかな色がスクリーン全体を包み込んだ。
歓声や掛け声が出せないなか、“応援”の重要な役割を担うのが手拍子と拍手だ。音楽の島・エレジアで開催されるウタのライブシーンはもちろん、シャンクスの登場シーン、ルフィ率いる麦わらの一味が懸命に戦うクライマックスなど、名シーンに合わせて客席から拍手が巻き起こる。特に、サンジがブリュレを助けるシーンなどではひと際大きな拍手が送られるなど、ファンが一体となって登場人物たちを応援。コロナ禍以前の日常が戻ってきたとは言い難いご時世だが、無発声でもファンの熱い思いが伝わってくる、印象的な応援上映だった。(磯部正和)