SixTONES松村北斗、『すずめの戸締まり』で声優初挑戦!閉じ師の青年に
新海誠監督によるアニメーション映画『すずめの戸締まり』(11月11日公開)で、松村北斗(SixTONES)がすずめと旅をする“閉じ師”の青年・宗像草太(むなかたそうた)の声を務めることが決定した。
本作は、日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく旅をする少女・すずめの解放と成長を描く冒険物語。「旅の青年」「白い猫」「小さな椅子」「扉の鍵」が、すずめの旅を読み解く4つのキーワードとなる。ヒロイン・岩戸鈴芽(いわとすずめ)の声をオーディションで選ばれた原菜乃華が務める。
松村が声を担当する宗像草太は、災いをもたらす扉を閉めることを使命とする“閉じ師”で、日本各地に現れる扉を探す旅をしている青年だ。九州にて扉のある廃墟に向かう途中ですずめと出会い、突如扉から現れた災いに立ち向かうことになる。
本作が声優初挑戦となる松村は「僕が演じる宗像草太は、監督の作品では観たことが無いキャラクターだったので、僕としても聞いたことのない声色が出せたらいいなと考えて、監督ともいろいろお話させていただきました。草太は神と人間の融合体みたいなイメージと監督がおっしゃっていたので、いつもよりは少し低い声を当てています」とこだわりのポイントを明かした。
さらに、草太にまつわる本作の鍵となる秘密も明らかになった。実は、草太はある出来事をきっかけに、“すずめの椅子”に姿を変えられてしまう。脚が1本欠けた子供用の椅子で、予告編映像にも登場しており、そのコミカルな動きが話題となっていた。閉じ師の青年であり、椅子になってしまう青年でもある草太を、松村がどう演じるのか期待が膨らむ。
多くの実力派や有名俳優などの声をオーディションし、その中から松村を選んだという新海監督は「松村北斗くんの声の美しさは、彼の内面の豊かさが源泉だと思います。表現への追及と、絶え間ない内省と、切実な使命感。北斗くんのそういう精神性が、草太というキャラクターにぴったりと重なりました」と起用理由を語っている。(今井優)
松村&新海監督のコメント全文は以下の通り。
松村北斗/宗像草太 役
新海監督の作品に出演させていただくというのは想像の出来ない事でしたが、出演が決まってプレッシャーと興奮が織り交ざった不思議な気持ちです。新海監督とはオーディションの際に初めてお会いしましたが、作品から感じる人柄そのままの穏やかな方で、オーディションでもアフレコでも声を褒めてくださったことがすごくうれしかったです。アフレコは初めての経験なので最初は緊張しましたし、声だけで表情と感情を出さないといけない難しさもあり、いくら練習しても出来ない事もいっぱいありましたが、監督やスタッフの方々のおかげで変わっていくことが出来ました。
僕が演じる宗像草太は、監督の作品では観たことが無いキャラクターだったので、僕としても聞いたことのない声色が出せたらいいなと考えて、監督とも色々お話させていただきました。
「草太は神と人間の融合体みたいなイメージ」と監督がおっしゃっていたので、いつもよりは少し低い声を当てています。
草太はあることによって椅子に姿を変えられてしまうのですが、それによってヒロインのすずめとのコミカルな掛け合いも多くて、実際にアフレコしていて楽しかったです。
今作は、身近にある現実や日常がベースで、その中にファンタジーとユーモアが織り交ざっている、監督の今までの細胞のすべてが集まった作品だと思います。
おもしろくないわけがないんです。僕自身、この物語に触れて、今まで解釈していたものの幅が広がり、自分の人生やこの世界が更に興味深いものになりました。映画でしか、アニメでしか描けない作品で、観た方すべてがこの日常の中で奇跡を味わえると思うので、多くの方にこの体験を味わってもらいたいなと思います。
新海誠監督
松村北斗くんの声の美しさは、彼の内面の豊かさが源泉だと思います。
表現への追及と、絶え間ない内省と、切実な使命感。北斗くんのそういう精神性が、草太というキャラクターにぴったりと重なりました。彼の声の芝居は鮮烈です。どうか楽しみにしていただけますように。