岡田准一、元宝塚女優にアクション指導1年半 満身創痍の頑張り賞賛
俳優の岡田准一が22日、丸の内TOEIで行われた映画『ヘルドッグス』公開御礼舞台あいさつに出席。劇中、岡田とハードなアクションシーンを繰り広げた元宝塚・娘役の中島亜梨沙の頑張りを賞賛した。舞台あいさつには坂口健太郎、原田眞人監督も登壇した。
深町秋生の小説「ヘルドッグス 地獄の犬たち」を、映画『関ヶ原』などの原田監督で映画化した本作。関東最大のヤクザ組織・東鞘会に送り込まれた元警察官・兼高(岡田)が、組織も手を焼くサイコボーイ・室岡(坂口)とバディを組み、あるミッションに奔走する姿を描く。
原田監督と3度目のタッグとなった岡田は、主演のほか、技闘デザイン(アクション振り付け)も務める。本企画がスタートした際、岡田は原田監督から、自身が演じる兼高と壮絶なバトルを繰り広げる殺し屋・ルカ役の中島のアクション指導を任されたという。
かつて羽桜しずくという名で宝塚歌劇団に在籍し、娘役として活躍した経歴を持つ中島。岡田は監督から「芝居がいいので鍛えて」と中島を任されたといい、コロナ禍での撮影延期を含む約1年半、アクションを教えた。ハードなシーンが数多く登場する本作のなかにあって、中島と岡田は息をのむような激しいバトルを繰り広げる。
岡田は「最後まで本当に頑張ってくれました。撮影が終わったあとは満身創痍で、僕と戦うことが、とても怖かったと言っていました」と振り返り「戦った経験なんてないなか、いきなり“岡田”と戦うんですから」と中島の心中を慮る。実際に撮影が終了した際には、現場で大きな拍手が巻き起こったといい、「相当なプレッシャーがあったなか、本当に頑張ってくれました」と称えると、坂口も「最初から動ける方かと思っていました」と現場での中島の頑張りに脱帽していた。
この日は、映画を鑑賞した観客の質問に答えるティーチインも開催。岡田演じる兼高と、坂口ふんする室岡の相性は「98パーセント」とキャッチコピーにもうたわれているが、「残り2パーセントは何が足りない?」という質問に、坂口は「その2パーセントを探す旅なんじゃないですかね」とうまく回答をまとめるも「でも、いろいろな番組で僕と岡田さんの相性診断をやったのですが、だいたい低いんですよね」とボヤく。すると岡田も「本当は25パーセントぐらいなんだよね」と浮かない顔をしていた。(磯部正和)