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原田美枝子&川村元気監督、サン・セバスティアン国際映画祭に登場!

現地ファンを魅了した原田美枝子&川村元気監督。
現地ファンを魅了した原田美枝子&川村元気監督。

 菅田将暉原田美枝子がダブル主演を務める映画『百花』(公開中)が、第70回サン・セバスティアン国際映画祭のオフィシャル・コンペティション部門で公式上映され、現地に原田と川村元気監督が駆けつけた。

【画像】サン・セバスティアン国際映画祭の様子

 映画プロデューサー・脚本家の川村が2019年に発表した小説「百花」を映画化した本作は、川村自身の体験をもとに、二人で生きてきた親子の愛と記憶と、忘れられない事件をめぐる物語が描かれる。川村は本作で長編監督デビューを果たした。菅田と原田が親子役で共演するほか、長澤まさみ永瀬正敏北村有起哉岡山天音河合優実長塚圭史板谷由夏神野三鈴らが出演する。

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 現地時間20日、原田と川村監督は公式上映に先駆けて行われたフォトコールに参加。その後に行われた公式記者会見で、原田は「こんにちは! ドノスティア(バスク語でサン・セバスティアンの意)! この映画が世界の方々にどのように受け取っていただけるのか楽しみです。ありがとうございます」とスペイン語を交えてあいさつした。川村監督は「原田美枝子という女優は、黒澤明監督の作品に出演していたり、今の日本の映画界にとって伝説の人。以前から自分が映画を撮る時は日本映画を背負っているような女優に出ていただきたいという想いを持っていました」と海外メディアに向けて原田の存在をアピールした。

 公式上映前のレッドカーペットでは、『百花』のイメージカラーでもある黄色の着物姿で登場した原田。サインを求める観客に快く応えるなど、晴れやかな表情で参加した。クルサールで行われた上映は、映画祭最大級のキャパシティ(1,800席)を多くの観客が埋める中で実施され、エンドロールになると観客が次々に立ち上がり、会場は拍手喝采に包まれた。鳴りやまない拍手に、感極まって涙を流した原田は「まさか泣くと思わなかったです(笑)。皆さんがちゃんと受け止めてくれた気がして、本当にうれしかったです。映画をきちんと観てくれる人たちがいるっていうことがわかり、楽しく過ごせた映画祭でした」と感謝の意を述べた。川村監督も「観客の表情から、映画が伝わったことがすごくわかりました。サン・セバスティアンという町には映画を愛している方々がたくさんいて、映画人であるということだけで温かく迎えてくれ、すごくうれしかったです」とコメントした。

 上映後、観客たちは「原田美枝子さんの演技は本当に素晴らしかったです。物語の始まりと終わりで全く違う姿を見せているのが圧巻でした」「美しい物語、とても詩的な作品で素晴らしかったです」「小津安二郎監督と比べるわけではないですが、彼らが家族や関係性について描いてきたことの系譜を感じさせると思いました」と作品を絶賛した。(今井優)

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