『容疑者xの献身』キャスト・あらすじ 反響呼んだ名作を振り返り
東野圭吾の人気ミステリーシリーズを福山雅治主演で連続ドラマ化した「ガリレオ」の劇場版第1作『容疑者xの献身』(2008)が今夜(24日)、フジテレビ系土曜プレミアム枠(21:00~23:25)で放送される。公開当時「泣ける」と話題を呼んだ本作のキャスト、反響を振り返ってみた。
2007年10月クールに月9枠(フジテレビ系、毎週月曜夜9時~)で放送された連続ドラマの映画化1弾は、東野の第134回(2005年)直木三十五賞受賞作が原作。本作は2008年10月に公開され、興行収入49.2億円の大ヒットを記録した。福山演じる“変人ガリレオ”と言われる帝都大学准教授の湯川学が、貝塚北警察署の内海薫刑事(柴咲コウ)、その先輩・草薙俊平(北村一輝)から協力依頼を受け、絞殺された男性の事件の捜査にあたる。殺害された男性は、顔をつぶされ、指を焼かれていた。捜査に乗り出した内海が、殺害された男性・富樫慎二の別れた妻である花岡靖子のアリバイを確認していたところ、その隣人が湯川と同じ帝都大学出身者であることを知る……。
湯川が「俺の知る限り本物の天才」と認める天才数学者で事件のカギを握る高校の数学教師・石神哲哉に堤真一。石神の隣人で、殺害された富樫の妻・花岡靖子に松雪泰子、その娘に金澤美穂、富樫に長塚圭史。靖子の昔のなじみ客にダンカン、ホームレスの男性に鈴木卓爾。湯川の助手・栗林役の渡辺いっけい、内海の先輩・弓削役の品川祐、監察医・城ノ内役の真矢みきら連ドラのレギュラーメンバーも集結。
そのほか、友情出演や特別出演としてリリー・フランキー(草野球の監督)、八木亜希子(本人役)、石坂浩二(ニュース番組のコメンテーター)らも名を連ねている。
タイトルのXとは数字で未知数を表す文字。石神は2008年放送のスペシャルドラマ「ガリレオΦ(エピソードゼロ)」にもちらりと登場。湯川(三浦春馬)と草薙(佐野和真)が親睦を深めるきっかけとなった大学時代が描かれ、その際にも石神が『容疑者xの献身』で重要な意味を持つ「四色問題」を解いていた。石神を演じた堤真一は、第33回報知映画賞最優秀主演男優賞、第32回日本アカデミー賞優秀助演男優賞などに輝き、高い評価を受けた。
本作は2013年には韓国版の『容疑者X 天才数学者のアリバイ』が劇場公開されたほか、演劇集団キャラメルボックスにより舞台化され2009年と2012年に上演。昨年もNAPPOS UNITEDプロデュース版が上演された。
なお、現在公開中の劇場版3弾『沈黙のパレード』には、湯川が『容疑者xの献身』での一件をほのめかすセリフが登場している。(編集部・石井百合子)