福原遥、朝ドラに勇気をもらった中学時代 念願のヒロインとして「背中を少しでも押せるように」
10月3日より放送がスタートするNHKの連続テレビ小説「舞いあがれ!」でヒロインを演じる福原遥。かつて自身の背中を押してくれたという福原が、朝ドラヒロインへの思いを語った。
連続テレビ小説の107作目となる「舞いあがれ!」は、1990年代から現在を舞台に、ヒロインの岩倉舞(福原)の姿を描く物語。舞はものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、大空に舞いあがるという夢に向かっていく。今回、福原は2,545人が参加したオーディションからヒロインに選ばれた。
そんな福原が女優を志したきっかけは、2011年に放送された朝ドラ「おひさま」だったという。井上真央がヒロインを演じた同作について「中学生くらいの、学校や仕事のことで悩んでいた時に観ていました。ヒロインが何をするにもいつも太陽のような笑顔で、明るく前向きで。困難があっても突き進んでいく姿を見て、すごく勇気をもらったんです」と瞳を輝かせる。
「だから私も、何があっても前向きに、ヒロインのように頑張りたいなと思ったんです。家族の温かさだったり、人との関わり方だったり、自分の捉え方ひとつで人生を変えられるんだなと。それが私の中でも大きくて。私もいつか朝ドラに出て、同じように観ている方の背中を少しでも押せるようになりたいなと思っていました」
それだけに朝ドラのヒロインという夢が叶ったときは「本当にビックリした」そうで、「携帯の通知も鳴り止まなかったんですよ。本当に皆さん、我がことのように喜んでくださって。うれしかったですね」と笑顔で振り返る。
福原が演じる主人公の舞は、幼いころから人の気持ちを察するのが得意な一方、自分の気持ちを抑えてしまうような性格の持ち主。だが、五島列島の祖母や人々とふれあうことで変わっていくことになる。「勝手ながら、私と被るところが多いなと思っています。私もうまく意見を言えなかったり、自信がないところがあるので、なんだか舞ちゃんと一緒に成長している感覚があって。それがすごく楽しいですし、舞ちゃんを演じていて、すごく頼もしくて。自分自身勇気をもらっています」
実際に経験した朝ドラの撮影は「毎日が必死」だという福原。「私はすごく不器用な方なので、1日に撮る量のスピードにちゃんとついていかないといけないなという緊張感もあって。でも、大変という感覚はなくて。それよりも演じるのがすごく楽しくて。毎回毎回、新しい発見があります。キャストの皆さんが本当に素晴らしい方ばかりなので、毎回刺激や感動をいただいています」と充実した表情。さらに「本当に贅沢というか、こんな環境でお芝居させていただけて。すごく日々、幸せだなって思いながら撮影していてます」と付け加えた。
いよいよ10月3日から放送が開始となる。「ついに放送するんだなと楽しみな気持ちでいっぱいです。今はドキドキ、ワクワクしていて。私自身、この朝ドラでたくさんの方に元気だったり笑顔だったり、前向きになれるようなメッセージを届けられたらいいなと思って日々撮影しているので、たくさんの方にこの作品が届いたらと思います」と意気込みを新たに口にした。(取材・文:壬生智裕)
連続テレビ小説「舞いあがれ!」は10月3日より放送開始(月~土、NHK総合・午前8時~ほかにて放送、土曜は1週間の振り返り)