バーフバリ監督最新作『RRR』モデルは英雄!カッコ良すぎる主人公の一人ラーマとは?
日本で一大ブームを巻き起こしたインド映画『バーフバリ』シリーズのS・S・ラージャマウリ監督が手掛ける最新作『RRR』(アールアールアール)。1920年、英国植民地時代のインドで、己の信念のために戦う主人公の一人、ラーマことA・ラーマ・ラージュの勇姿を捉えた場面写真が公開された。
テルグ語映画界の“メガパワー・スター”ことラーム・チャランが演じるラーマは、英国政府のインド人警察官として治安維持にあたる男。ある出来事をきっかけに、英国軍に捕らわれた村の少女を救い出す使命を帯びた、もう1人の主人公・ビーム(N・T・ラーマ・ラオ・Jr/通称NTR.Jr)と出会い、敵対する立場にありながら熱い友情を育む。
綺麗に整えられた髭に、制服が似合う筋骨隆々の肉体と、見た目だけでもすでに唯一無二の存在感を放つラーマ。公開された場面写真では、そんなラーマが、鍛え上げた肉体もあらわにトレーニングに勤しむ姿と、警察官として体制に抗議する市民の群れに飛び込んでいく、カッコ良すぎる姿が映し出されている。
ラーマの職務にかける思いはすさまじく、群衆のなかに飛び込むシーンでは、警察署のフェンスを取り囲む群衆の中から、騒ぎを扇動する1人を捕らえるように命令され、警棒を手に迷わず単身ダイブ。群がる人々をあらゆる手段でかき分けて進む、過去に類を見ない脅威的なアクションを繰り広げる。忠誠心だけでは説明のつかない行動を支えるのは、彼の抱える強い昇進欲にある。なぜ、命をかけてまで昇り詰めようとするのか。ラーマの抱える過去が、本作の重要な鍵となりそうだ。
ラーマのキャラクターは、ラージャマウリ監督が、インド独立運動の英雄として今も人々の尊敬を集める実在の人物アッルーリ・シータラーム・ラージュをモデルに作り上げたという。ラージャマウリ監督の『マガディーラ 勇者転生』(2009)で主演を務め、本作で文字通りの英雄役に挑んだラーム・チャランは、「ラーマは本作で3つの異なる役割を果たすキャラクターで、3つの異なるルックに進化します」とコメントしている。
警察官としてのラーマの姿は、3つの役割のひとつでしかないということか。物語が進むにつれて明らかになるであろう、ラーマの進化と本当の役割。そして、もう1人の英雄であるビームとの友情の物語と熱い戦いへの期待が高まる。(編集部・入倉功一)
映画『RRR』は10月21日より全国公開