【ネタバレ】「相棒season21」初回、右京&薫の伝説コンビが衝撃的再会
ドラマ「相棒season21」(テレビ朝日系)の初回が12日に放送され、水谷豊演じる杉下右京と、寺脇康文ふんする亀山薫の伝説コンビが14年ぶりに復活を果たし、「薫ちゃんおかえりなさい!」「右京さんの言い方が懐かしい」と大きな反響を呼んでいる。(以下、初回の内容に触れています)
14年も離れていた二人なので、さぞや感動的な出会いをするのかと思いきや、開始5分後には「右京さん!」という薫の声が。サルウィン(劇中の架空の国)親善使節団の一員となって帰国した薫が、そのパーティの席上にサプライズで右京を招待していたのだ。万感の思いを込めて「亀山薫です」と名乗るも、右京は平然と「わかっています」とつれない返事。テンポのよさと相変わらずの関係性は“まったくドラマチックではない”という意味で衝撃的で、その「相棒」らしさに思わず拍手をしたくなったファンも多いだろう。
だが、二人を待ち受けていた事件は深刻で辛辣だった。薫の教え子で、サルウィン反政府運動のリーダー的存在だったアイシャ(サヘル・ローズ)を殺さなければ、薫の妻・美和子(鈴木砂羽)の乗った旅客機を爆破するという脅迫文が、薫の元に届いたのだ。しかも、同じような脅迫を受けた人が薫の他に5人も。その中には外務省幹部の厩谷(勝村政信)も含まれていた。
その脅迫への対応に右京と薫の意見は対立する。アイシャ1人の命と乗客150人の命を天秤にかけようとする薫を「ならば(アイシャを)殺しますか」と一喝する右京。しょせん右京は他人事だと言い「こざかしい推理なんていりません!」と叫ぶ薫。頭脳派と肉体派、冷静と熱血という、特命係の原点である相棒関係が初回から提示された。
アイシャの自己犠牲によって旅客機の爆破は阻止され、薫と美和子は無事に再会。だが、初回はそこまでで、脅迫事件の動機も犯人もわからないままだ。第2話に続くことは事前に告知されていなかったので、SNS上には「早く次が観たい」「続きが気になって仕方ない」「あと1週間待つなんて!」と来週を待ち望むファンの声があふれている。
また、ポスターや番宣番組ではすでに薫がトレードマークのフライトジャケットを着ている姿は告知されているものの、第1話では親善大使としての盛装のみ。また、サルウィンに渡航した際に警察を退職している薫が、どういう経緯で右京の相棒に戻るのかも不明だ。本当の意味での「相棒の再会」は、スーツ姿の右京の横にフライトジャケット姿の薫が佇んだときだろう。第2話でそれが見られるのだろうか。(文・早川あゆみ)