“少年ルパン”を描く新作アニメ「LUPIN ZERO」配信決定!
ルパン三世の少年時代を描く新作アニメ「LUPIN ZERO」(ルパンゼロ、全6話)が、12月に新しく開始される動画配信サービスにて、12月より配信されることが決まった。併せて、ティザービジュアル、特報映像、場面写真も公開された。配信先となる動画配信サービス、配信日、キャスト、主題歌は順次発表される。
「LUPIN ZERO」は、まだ何者でもない“少年ルパン”が高度経済成長期の日本を駆け巡る、誰もが知っている大泥棒の、誰も知らない「はじまり」の物語。モンキー・パンチの原作漫画「ルパン三世」連載当初と同じ昭和30年(1960年)代を舞台に、原作でも描かれている「少年ルパン」編からヒントを得つつ、オリジナルストーリーを展開する。アニメーション制作は、多くの「ルパン三世」シリーズを手掛けるテレコム・アニメーションフィルムが担当。監督は「ルパン三世 PART5」副監督の酒向大輔、音楽をNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の大友良英が手掛ける。
酒向大輔監督・野崎康次プロデューサーのコメント
Q:ルパンの少年時代でアニメを作ろうと思ったきっかけは?
野崎プロデューサー:今までアニメーションでは描いていない、そして若かりし頃のルパンを描こうとしたのがきっかけで、モンキー・パンチ先生が原作で少年期(ジャリルパン)を描かれていたので、それをイメージして少年時代を描いています。
Q:どのように少年像を作り上げていったのか? 描く上で大切にしたことは?
酒向監督:少年ルパン君がどういう少年だったのかは、モンキー・パンチ先生の原作にある少しのエピソードと大人のルパン三世が語っていた思い出を手がかりに想像を膨らませました。僕らが描くルパン三世はアニメの世界にいるルパン三世ではありますが、彼曰く彼自身はルパン家三代目のお坊ちゃんであるとのこと。そのお坊ちゃんの少年ルパン君が13歳だった頃を覗かせてもらう気持ちで、きっとこうだったのかなという可能性の一つをスタッフで考えていきました。
Q:舞台を1960年代前半の東京としたことへのこだわりは?
酒向監督:年齢不明、国籍不詳のルパン三世ですが、昔は少年だったことは間違いありません。そのルパン三世がアニメで初めて我々の前に姿を現したのは、昭和46年(1971年)の飛騨スピードウェイです。その時代から思いを馳せると少年の頃はきっと昭和30年代半ば(1960年代)で、その時代、その場所に少年の彼はいたはずだと思います。ですので今回はその時代に少しお邪魔して少年だった頃を覗かせて貰う気持ちで作りました。大人になった本人は子供の頃を見られるのを嫌がるかもしれませんが。
Q:全6話を通じて物語のテーマは?
酒向監督:職業泥棒の大人のルパン三世ですが、彼が13歳の頃の職業は中学生だったのかなと考えました。家業が泥棒なだけで、まだ継いでいない。そもそも継げと言われて素直に継ぐ性格なのかわかりません。他人から言われたことをやるのは癪に障る年頃。かといっていつまでも中学生でいる訳でもない。そんな少年ルパン君が自分で考え、自分で決めていくという物語です。
Q:これまでのシリーズにない「LUPIN ZERO」で挑戦したことは?
酒向監督:大人のルパン三世にできないこと、彼は謎の男ですが今確実に言えるのは彼が子供に戻ることです。13歳の少年ながら大人顔負けの頭脳はあるけど、体格体力では大人に及ばない彼が知恵と工夫で活躍する。といった物語は今回の「LUPIN ZERO」の特徴です。少年の頃の彼がのびのびと動き出した結果、見ていてワクワクするアニメーションになりました。ルパン三世を詳しく知らなくても彼の活躍を楽しんで貰えると思います。また大人のルパン三世を知っている方は彼が大人に成長する前のキュートな少年ルパン君がそこにいたんだなと楽しんで貰えると思います。
なお本作は、11月18日から20日に米ニューヨークで開催されるアニメコンベンション・Anime NYC にて世界最速プレミア上映される。(清水一)