鈴木亮平、主演映画『エゴイスト』3年越しの完成に感慨「宮沢氷魚くんが心強い味方」
第35回東京国際映画祭
映画『エゴイスト』(2023年2月公開)で共演した鈴木亮平と宮沢氷魚が24日、東京・日比谷で行われた第35回東京国際映画祭のレッドカーペットに登場した。
本作は、エッセイストである高山真の自伝的小説を実写化した人間ドラマ。自身のセクシャリティーを隠して生きてきた過去を持つ男が、ある青年に愛を注ぐ一方で言いようのない葛藤を抱えるさまを描く。監督を『トイレのピエタ』『ハナレイ・ベイ』などの松永大司が務めた。
同映画祭のコンペティション部門に出品されている本作。鈴木が演じたのは、14歳で母を失い、田舎町でゲイである自分を押し殺しながら思春期を過ごした浩輔という男性。セクシャリティーをめぐって揺らぐ繊細な役に挑んだ鈴木は「思い返せば、3年前の東京国際映画祭でこうした企画があると言われて、できあがったのがこの『エゴイスト』という作品です。そこに宮沢氷魚くんという心強い味方を得て、ここに立てて感無量です、楽しんでいってください」と晴れやかな表情を見せた。
コンペティション部門には、107の国と地域から1,695本の応募があった。日本作品としては本作とともに、稲垣吾郎が主演した『窓辺にて』(今泉力哉監督、11月4日公開)、山田杏奈が主演した『山女』(福永壮志監督、2023年公開予定)の3作品が選出されている。(編集部・大内啓輔)