ティム・バートン、ディズニーは「恐ろしい巨大なサーカス」 決別を宣言
ティム・バートン監督は、もうディズニー映画を作るつもりはないようだ。仏リヨンで開催された2022年リュミエール映画祭で語ったとDeadlineが伝えた。
バートン監督はディズニーのアニメーターとしてキャリアをスタートさせ、クビになったりもしたものの、ディズニーの下で映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』『アリス・イン・ワンダーランド』『フランケンウィニー』などを手掛けており、両者のコラボにはファンも多い。直近では実写版『ダンボ』(2019)を同社の下で監督したが、その時にいろいろと思うところがあったのだという。
「わたしの歴史はディズニーから始まった。そこでのキャリアでは、雇われたりクビになったりということが何度もあった。だが『ダンボ』での経験で、わたしのディズニーとの日々は終わったと思わされた。わたし自身がダンボであり、(ディズニーという)恐ろしい巨大なサーカスで働いていて、逃げる必要があるとわかったのだ。あの映画は、ある意味、とても自伝的だといえる」とバートン監督。バートン監督とディズニーの関係と重ね合わせながら、実写版『ダンボ』を見直せば、この映画についてまた違った見方ができそうだ。(朝倉健人)