ハリケンジャー20周年で新作決定 ハリケンレッド・塩谷瞬「不可能を可能にした」
第35回東京国際映画祭
特撮ドラマ「忍風戦隊ハリケンジャー」20周年特集のトークショーが29日、都内で開催中の「第35回東京国際映画祭」にて行われ、2023年初夏に完全新作が上映されることがサプライズで発表された。この日は、主要キャストの塩谷瞬、長澤奈央、山本康平、姜暢雄が出席。会場に駆けつけることができなかった白川裕二郎は、メッセージVTRを寄せた。
【動画】ハリケンジャー完全新作『シュシュッと20th anniversary』特報
2002年から2003年にかけて放送された「忍風戦隊ハリケンジャー」は、戦国時代からの伝統を持つ忍者たちが流派を越えて集い、宇宙忍群ジャカンジャに立ち向かうスーパー戦隊シリーズ第26弾。塩谷は椎名鷹介/ハリケンレッド、長澤は野乃七海/ハリケンブルー、山本は尾藤吼太/ハリケンイエロー、姜は霞一鍬/クワガライジャー、白川は霞一甲/カブトライジャーを演じた。
20年前を振り返り、楽しくトークを繰り広げたり、変身ポーズを披露したり、会場を盛り上げる一同。イベント終盤、MCから「もうこれが最後ですか?」と問われた塩谷は「俺は最後にはしたくないんだよね」と力を込めると、「それではこちらをご覧ください」とモニターを指し示す。そこに完全新作の特報が流れると、観客は歓声をあげて大喜び。山本も感極まり、涙をぬぐう仕草を見せると「映画祭の場を借りて新作の発表ができるのはうれしかったです」と心境を吐露。塩谷も観客に「びっくりした? ちょっと泣きそうになったよね?」と話しかけつつ、「僕もちょっとうるっとしたもん」と感動の面持ちをのぞかせた。
完全新作『忍風戦隊ハリケンジャーでござる!シュシュッと20th anniversary』の舞台は江戸時代。疾風流の忍者・鷹之介(塩谷)、なみ(長澤)、吼太郎(山本)、迅雷流の一角(白川)、一牙(姜)の前に、最強の敵“ウラ七本槍”のオイランダとアウンジャが出現し、世界を滅ぼすと言われる“天翔石”を持つ照姫を襲う。そこへ、ハリケンジャーとゴウライジャーが未来からタイムスリップしてきて激闘を繰り広げる。
姜は「戦隊史上初、全部京都で撮影した時代劇ですよ。忍者があるべき時代に戻った」とアピールすると、「『10 YEARS AFTER』(10周年記念作品)のときはこれが最後だと思っていたけど、20年でグレードアップしたハリケンジャーをお見せすることができてうれしいのと、そのうれしさをみんなで作品にぶつけました。これが本当の最後だと思っています。来年の初夏まで一緒に盛り上げていけたらと思います」と宣言。長澤は「ハリケンジャー20周年アニバーサリーイヤーということで、どんな面白いことができるかな? とみんなで考えながら、こんな新作が撮れちゃいました」と自信満々。白川は「20年分の思いが詰まった作品になっているので楽しみにしてください」とファンの期待をあおった。
ハリケンジャー復活の条件として、プロデューサーから「全員がそろってやりたいと言わないとダメだよ」と言われていたことを明かしていた塩谷は、「数年前からこのメンバーは動いてくれていて、一つ一つ不可能を可能にした今日までの道のりでした」としみじみと語ると、「公開までにまたみんなで集まれたり、こんなことやってくれというのがあれば、なるべく形にしていきたいので、みなさんのパワーをください!」と力強く呼びかけた。(錦怜那)
Vシネクスト『忍風戦隊ハリケンジャーでござる!シュシュッと20th anniversary』は2023年初夏に期間限定上映、Blu-ray&DVDは2023年10月25日発売