『すずめの戸締まり』松村北斗「椅子になってからのほうが好き」役に愛着と愛情湧く
松村北斗(SixTONES)が25日、都内で行われた新海誠監督によるアニメーション映画『すずめの戸締まり』の完成披露試写会の舞台あいさつに登壇し、椅子に姿を変えられてしまう青年の役について「椅子になってからのほうが好きです」と語った。オーディションから新海監督が探し出した原菜乃華のほか、染谷将太、伊藤沙莉、花瀬琴音、野田洋次郎(RADWIMPS)も出席した。
本作は、日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる”扉”を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描く。過去と現在と未来をつなぐ、“戸締まり”の物語が展開する。
5,000人の観客に、新海監督は「長きに渡る映画製作が終わり(二年半)、観客に届ける日が来た」と晴れやかな笑顔を見せると、観客からは大きな拍手が起こった。「エンターテインメントでもあるのですが、重いところもあるので皆さんの感想が早く知りたい」と客席に呼びかけた。
この日のイベントは監督が出演者たちにコメントを求めるという流れで進行された。すずめ役を務める原は「監督やスタッフが寝る間を惜しんで作品を完成してくださいました。多くのみなさんに観ていただきたい作品です。この場に立っていることに感謝しかありません。アフレコ中は人生を切り開いていくすずめの強さに助けてもらいました」と震える声で語った。
また、新海監督が「内面の豊かさ」を求めて見出した、扉を閉める旅を続ける“閉じ師”の青年・草太役の松村は「椅子になってからのほうが好きです。椅子になってから自分と向き合う時間がありました。アフレコしているうちに愛着と愛情が湧いてきました」と振り返る。
椅子に姿を変えられてしまう青年という難役を務め上げた松村。新海監督にとって、原と松村は自信のあるキャスティングとなったようだ。
また、深海監督の作品への参加を喜び、完成作品は観たばかりという染谷は「まだ余韻から抜け出せていません。感動しています。この映画に一観客として出会えて感謝しています」と感激しきり。伊藤も「大好きな作品です。監督もとても優しかったです」と大きな笑顔だった。(取材・文:福住佐知子)
映画『すずめの戸締まり』は11月11日より公開