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『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』監督、全てティム・バートンの手柄にされるのは「ちょっと不公平」

名作『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』
名作『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』 - Buena Vista Pictures / Photofest / ゲッティイメージズ

 ディズニーの名作アニメ『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1993)を監督したヘンリー・セリックが、本作が原案・キャラクター設定などを務めたティム・バートンの監督作だと誤解されることに「ちょっと不公平」だと感じていると AV Club のインタビューで明かしている。

『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』フォトギャラリー

 『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』は、クリスマスの国に憧れたハロウィン・タウンの王様ジャックが、自分たちの力で盛大なクリスマスを作ろうとしたことで起きる大騒動を描いたストップモーションアニメ。バートンが原案やキャラクター設定を、ヘンリーが監督を務めた。

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 インタビュー内でセリック監督は、タイトルに「ティム・バートンの~」(Tim Burton’s)と付けられて売り出された同作が、バートン監督作と誤解されることがあることを尋ねられ「ちょっと不公平でしたね。映画が公開される3週間前まで『ティム・バートンのナイトメアー~』と呼ばれていなかったんですから。そうした契約であれば私もよかったのですが」と心境を告白する。

 「私がこの作品を監督していたころ、ティムはロサンゼルスで2本の長編映画を撮っていました。ティムは天才で、確かに最もクリエイティブな時代にありました。彼のストーリーは完璧だと思っていたし、メインキャラクターもデザインした。しかし、それらに命を吹き込んだのは、私と私のチームだったんです」

 ストップモーションアニメの名匠として、バートンが製作を務めた『ジャイアント・ピーチ』(1996)や、人気作家ニール・ゲイマンの小説を映像化した『コララインとボタンの魔女 3D』(2010)などを生み出したセリック監督。Netflixの最新作『ウェンデルとワイルド』では、『ゲット・アウト』『NOPE/ノープ』などを監督したジョーダン・ピールが共同脚本とプロデューサーを務めており、他の作家とのコラボレーションを愛しているという。

 「『コラライン』はニール・ゲイマンの素晴らしい本が原作ですからね。これは問題ない。そして『ウェンデルとワイルド』はジョーダン・ピールが共同制作者で、それをきっかけに完成した作品です。つまり、私はコラボレーションを本当に心から愛しています。ただ、映画を作るチームを率いているのは私なんだということです」(西村重人)

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