タランティーノ、マーベル監督は「雇われ人」
クエンティン・タランティーノが、なぜマーベルやDC映画の監督に興味がないのかを Los Angeles Times に語った。
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答えはとてもシンプルだ。タランティーノ監督は「そうしたことをするには、“雇われ人”にならなければならない。わたしは“雇われ人”ではない。仕事を探しているわけでもない」ときっぱり。彼には、マーベルやDC映画の監督はビジョンを持ち、トップに立って映画の指揮を執るというよりも、単にスタジオに雇われ、彼らのために働く人物という認識のようだ。
タランティーノ監督は新作著書「Cinema Speculation」のなかでは、1960年代の監督たちがスタジオ製作のミュージカルが廃れた際に喜んだように、現代のフィルムメイカーたちは、スーパーヒーロー映画について同じことを言える日を待ち遠しく思っているとも記している。
タランティーノ監督は常々、10作撮ったら引退すると語っており、アカデミー賞10部門ノミネートを果たした(うち2部門受賞)前作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)が9作目だった。キャリアの締めくくりとなる10作目がフランチャイズ映画というのは、そもそも彼には相応しくないといえそうだ。(編集部・市川遥)