朝から涙腺崩壊…「舞いあがれ!」に拍手喝采【ネタバレ】
9日に放送されたNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第28回では、ヒロイン・舞(福原遥)がパイロットを務める人力飛行機・スワン号の記録飛行挑戦の一部始終が描かれた。サークル・なにわバードマンのメンバー全員の思いが詰まった挑戦が感動を呼び、「朝から大号泣」「涙が止まらない」と反響を巻き起こしている。
福原遥がヒロイン・岩倉舞を演じる「舞いあがれ!」(月~土、総合・午前8時ほか、土曜は1週間の振り返り)は、1990年代から現在の東大阪と長崎・五島列島を舞台に、空を飛ぶ夢に向かっていくヒロインの挫折と再生を描くオリジナルドラマ。作者は「心の傷を癒すということ」(2020)で初めて連続ドラマの脚本を手掛けた桑原亮子で、嶋田うれ葉、佃良太が共同で脚本を担う。語りはさだまさし。back number の主題歌「アイラブユー」がドラマを彩る。(以下、第28回のネタバレあり)
第28回では、女性パイロットの世界記録15.44キロメートルを超えるという、なにわバードマンの挑戦がいよいよスタート。琵琶湖の空へ軽やかに飛び立った。湖上のボートからは、刈谷(高杉真宙)と由良(吉谷彩子)が無線で声をかけながら、舞の飛行をサポート。陸上からは、背中に「飛べ!」と力強く描かれたおそろいのTシャツを着た部員たちが舞に声援を送る。
舞は、蒸し風呂状態になるコックピットの中で、暑さと闘いながら必死にペダルを漕ぎ続ける。そんな中、刈谷と由良の無線が舞に繋がらないトラブルが発生。意思疎通ができない中、コックピットに風が入ってきたことから、舞のために工夫を凝らしてくれた部員たちのスワン号に懸ける熱意や、怪我で飛行を断念した由良の姿を思い出し、下がってきた高度を上げて、持ち直した舞。「みんなの夢を背負ってんねん。こんなとこで終えられへん」と目を潤ませながら懸命にペダルを漕ぐが、「終わられへんのに……」と振り絞った力も尽き、湖上に着水。
記録を出せず謝る舞に、由良は「岩倉は10分飛んだ。3.5キロも飛んだ。よう頑張った」と労う。刈谷も「俺は今日のために、ここまで生きてきたって思えたっちゃ。このフライトのために、すべてを懸けられたことを誇りに思う。スワン号をお前に任せてよかった」と晴れ晴れとした顔を見せた。他の部員たちも舞に駆け寄り、次々に「ようやった」「ありがとう」と感謝。舞が「一緒に空飛んでもろて、ほんまにありがとうございました」と頭を下げると、円陣を組んで舞を胴上げした。
みんなの思いを乗せた飛行は視聴者の胸に突き刺さり、「ずっと号泣」「胸がいっぱい」「涙なしには見られない」「なにわバードマン最高」「毎話泣けるドラマ」と感動が広がる。また、舞が飛んだ10分間を、放送でもほぼ同じ時間をかけて映し出す演出は追体験を誘い、「視聴者も一緒に飛んでたんだな」「視聴者も『なにわバードマン』の一員としてスワン号に声援送ってたんだな」「スワン号が飛ぶ姿を美しく描いてくれてありがとう」と惜しみない拍手が送られている。(清水一)